「内容は極めて薄い」トップガン マーヴェリック ぢょにぃ7566さんの映画レビュー(感想・評価)
内容は極めて薄い
往年のファンのための後日談。
ただし濃度は薄い。
あらすじを書けば三行で足りるレベル。
すべてが予想通りな予定調和。
そして決して頭が良くない。
「ならず者国家の核プラント」なんて時代的には「エリア88」のシナリオ。
古すぎる。
とはいえ往年のファンは楽しめるはず。
ストーリー進行がのんびりしていてトンデモ設定もサプライズもないので、後期高齢者の方でもついていけると思う。
例えるなら「シン・トップガン」ではなく「ゆるガン△」。
それと、これだけは言わせてほしい。
アメリカ人の根源的な差別意識はホント嫌いだ。
何かといえば敵の描写。
相手も命ある人間なんだ。
まるで機械人形のような、セリフも日常の描写もない、安っぽい勧善懲悪映画のために人間性を廃されたような演出には、「アメリカ・ファースト」過ぎて辟易。
トム・クルーズが何十年も温めてこのレベルということは、逆に言えばアメリカ人の無意識の中にある差別意識がいかに根深く、無自覚かつ無反省に根を張っているかの証明ではないのか?
そういう作品。悪くはないが二度は観なくていい。
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