劇場公開日 2019年11月1日

「現代社会を反映した青春映画」ブラック校則 エアストさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5現代社会を反映した青春映画

2019年11月5日
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深夜ドラマを観ていたので映画の内容が気になり観に行くことに。あらすじだけを読むと「ジャニーズ俳優がよくやる恋愛物の学園ドラマ」に見えるかもしれない。しかし、その予想はまんまと裏切られる。
この作品には主人公の創楽(ソラ)を始め、親友の中弥や創楽の片想いの相手である希央(マオ)など、個性豊かなキャラクターが多数登場する。その全ての人物に当てはまるのが「葛藤を抱えている」という点だ。現代を生きる人間なら誰しもがもつような悩みを抱えた「時代の代表者」たち。
前半は登場人物の多さと説明パートの長さに、少々物足りなさを感じるかもしれない。しかし、後半、彼らがそれぞれの葛藤を乗り越えようと奔走する様は、スピード感があり思わず作品の世界にのめり込んで観てしまう。
観終わった後には、爽快感と自分への問いかけが残る。とにかく偏見なしでどの世代にも観て欲しい作品になっている。

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エアスト