劇場公開日 2019年11月29日

  • 予告編を見る

「私のルールは私が決めるから」羊とオオカミの恋と殺人 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5私のルールは私が決めるから

2021年9月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

幸せ

萌える

人生どん底で自殺を図ろうとした黒須は自殺に失敗、しかもマンションの壁に穴を開けてしまった。
しかし、そこを除くと中には可愛らしい隣人の女子大生、宮市さんの姿が。
宮市さんの日常を覗き見れる優越感に浸りながら、それを糧に毎日生活を続けるが、ある日彼女の本当の姿を目撃してしまう。
さらにそれがバレてしまって…

一言で言うならば、
「ニート覗き魔と女子大生殺人鬼の恋と殺人」
or
最狂の人命軽視映画
隣の殺人鬼はまさかの福原遥‼︎
山田杏奈氏同様、色白美人には血がよう映える。
見た目とのギャップや日常と殺人の対比など発想は良かったが、ちいとアラが多すぎる…
イケメンがひきこもりなのは物語上100歩譲っても、風呂にも入ってなさそうな生活してて、あの健康的で清潔感のあるビジュアルはなんじゃ?
寝癖ついてたくらいじゃん。
これは偏見かもしれないけど、人と接したくない感じだったのに全くコミュ症じゃない。
覗き穴は部屋中見渡せるくらい視界広いんか?
返り血浴びてない?っていう割には、自分もあんまり浴びないよね。
秘密裏に人殺してるのに堂々とコンビニで殺人の話。
などなど、上げ出したらキリがない。

そもそも、普通に見せかけて2人ともヤバいやつなので理解不能。
宮市さんは一応ルールを決めて殺してるって言ってるけど、無差別なようにしか思えないし、黒須は自殺未遂、泥棒、覗き、殺人隠蔽・幇助、営業妨害(コンビニで代金貰わない)浮気。
カイジもびっくりするほどのクズ中のクズ。
殺人も覗きもお互いすぐに受け入れちゃうから、ヤバいやつはヤバいやつ同士惹かれ合うのかな?
「死んでいい人なんかいない」の裏返し、「死んじゃダメな人間なんていない」の発想はとち狂いすぎててむしろ清々しい。
とにかく、割とポップに描いているものの言動はかなり異常だということを忘れてはいけない。

ただ、殺人要素を抜いて恋愛だけにしたらかなり純正なラブストーリー。
近づきすぎたら刺されちゃいそうなあの関係性と、2人の作り出す幸せな空間は最高だった。
もうパピコのシーンのために観たと言っても過言じゃないくらいパピコのシーンも好き。
「可愛いから許す」なんて絶対ないけど、こればっかりは許す。
宮市さんのどこが好きかって?
まるっと。

唐揚げ