劇場公開日 2022年2月11日

「永遠の課題に挑む。」ウエスト・サイド・ストーリー 星組さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0永遠の課題に挑む。

2023年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

元々は60年ほど前に製作された映画の再映画化で
前作は荒さもあるが、新鮮さと衝撃度もある。
何故スピルバーグは、今、、、と思うが
出来上がった映画自体は自身のものにしている。

この物語は1600年頃に発表されたシェイクスピアの
「ロミオとジュリエット」を下敷きにしているのだが
家vs家、人vs人、国vs国と今に通じる物語を書いた
シェイクスピアの才能の高さを感じる。
また作曲をクラシック系のバーンスタインが担当しており
ブロードウエイ用にいくつか作曲をしていて
映画にはなってないが「オン・ザ・タウン」の曲も素敵だ。

シェイクスピア、バーンスタイン、ワイズ監督の才能により
前作「ウエストサイド物語」が世に出たと思うが、
今回のスピルバーグは、現代風に少し洗練させて
自分好みの映画に仕上げた、と理解している。
特にエンドクレジットの映像には
一見なんでも無い映像を重ねいるが
彼のメッセージが含まれている
そんな気がしてならないのである。

ミュージカル好きだけではなく
製作者の意図を受け止めながら
本作の色彩と大胆さに酔いしれたい。

また、前作と比べて観るのも楽しいと思う。

星組