劇場公開日 2019年10月25日

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「☆☆☆★★ 『マトリックス』に於けるバレットタイムは、その後のアク...」T-34 レジェンド・オブ・ウォー 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0☆☆☆★★ 『マトリックス』に於けるバレットタイムは、その後のアク...

2019年11月4日
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☆☆☆★★

『マトリックス』に於けるバレットタイムは、その後のアクションシーンに於けるメモリアルな場面にはなった。
だが、バレットタイムなり。ハイスピード撮影でのアクションシーンを、のべつ幕なしに繰り返したらどうなるのか?…。
ハイスピード撮影でのアクションシーンと言えば、先ず第一に名前が挙がるのがサム・ペキンパーだろう。
思えば、ペキンパーは《ここぞ!》の場面でしか用いなかった。それこそ、【それ】が、最大限に効果を発揮するのを知っていたからに他ならない。
ペキンパーの二番煎じと言われ続けたウォルター・ヒルでさえも。やはりハイスピード撮影は《ここぞ!》の場面でしか用いなかった。そしてその効果は、やはり絶大だった。

映画に於いて、初めて銃口から弾丸が発射された瞬間(勿論CG撮影ではあるけれど)をハイスピード撮影で捉えた作品は何だろう?
(確認した訳ではないので、大いなる勘違いをしているのかも知れないのだが)
自分の記憶だと、キャサリーン・ビグローの『ブルースチール』辺りだっただろうか?
以来、数多くの作品で使われて来た。
確かにカッコいいし。本作品は、対ドイツ戦車隊に対して、一機で立ち向かうシュチュエーションはとにかく熱い!
ただそれも、ここまで何度も使われてしまうと…と思ってしまった。
(この辺り。多少は、昔大好きおじさんの悪い癖が自分にはあるのを理解はしている…つもり💧)
唐突気味に挿入される恋愛場面であったり、「その程度の軍勢しか追わないのか?」等、ドイツ軍の描き方の杜撰さは如何ともしがたい(ー ー;)
(低予算ゆえの理由ならば、やむを得ないところもあるが)

ただ映画本編はとにかく熱い作品で。元々、戦争映画をワクワクしながら観た世代でもあるので。はっきり言うと嫌いにはなれない作品であるのは間違いないです。ハイ!

でも老婆心で一言だけ言わせて貰うと…。

大好きな戦争映画に『眼下の敵』がある。
海を舞台に。潜水艦と駆逐艦との丁々発止のやり取りが、緊張感漲る傑作だった。
最後の最後に、艦長同士が。お互いを尊敬し、その証として感動的な敬礼をする。
この作品でも、最後には『眼下の敵』に似たシュチュエーションは訪れる…のだが!
残念ながら、◯と◯は取り合うものの。お互いにとっての尊敬の念は。こちらが観た限りに於いて感じる事は出来なかった。

2019年11月1日 109シネマズ木場/スクリーン5

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松井の天井直撃ホームラン