劇場公開日 2019年10月25日

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「【唸りを上げる砲弾、ドイツ戦車VSソ連戦車、随所でカタルシスを得る事の出来るロシア製エンタメ作品】」T-34 レジェンド・オブ・ウォー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【唸りを上げる砲弾、ドイツ戦車VSソ連戦車、随所でカタルシスを得る事の出来るロシア製エンタメ作品】

2019年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

 <1941年 独ソ戦 Ⅲ号戦車 VS T-34-76>

 イェーガー率いるⅢ号戦車団にたった一騎のT-34-76で挑むイヴシュキン戦車長達。彼の的確な指示により次々にⅢ号戦車団を撃破する・・。

 冒頭のこのシーンで、”この作品は間違いなく面白い”と確信。

 唸りを上げる戦車砲弾、鋼鉄の戦車でも弾が掠るだけで物凄い衝撃が戦車兵を襲う。
 砲弾の飛んでくる様の映像が素晴らしい。ストップモーション技法も駆使して戦車戦の迫力を観る側に伝えてくる。

 <1944年 独ソ戦 ハンター戦車 VS T-34-85>

 捕虜になっているイヴシュキンを偶然見つけた因縁の相手イェーガーはある提案をイヴシュキンに突きつける。

 ここからは、一気呵成にラストまで突っ走る。

 独逸の通訳になっている捕虜、アーニャとイヴシュキンとの恋愛も絡ませながら、自由を求めて疾走するT-34-85。戦車兵たちのキャラクター(特にヴォルチョク)が良い。

 イェーガーに代表されるナチスドイツはきっちり悪役で描かれ、(でも人間性もきちんと描かれている)ロシアで大ヒットした理由は良く分かるが、ロシア人でなくても充分に見応えのある戦車戦をメインにしたロシア製エンタメ作品。

 見事な作品である。

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2020年2月12日 追記

 今週末、今作に26分プラスしたダイナミック完全版が公開される。
【重震タンク ド轟音(ドゴーン)上映】などと、摩訶不思議なタイトルが被せられている・・。楽しみである。(重低音と振動が凄い劇場である・・)
 週末は、”1917 命をかけた伝令”と今作と”ドカドカ”映画を満喫しよう・・。

NOBU