劇場公開日 2021年6月4日

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「胸にズドンときたものは。」猿楽町で会いましょう ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0胸にズドンときたものは。

2021年7月11日
iPhoneアプリから投稿

観賞後に自分の胸の中に結構ズドンとくるものがあったんだけど時間が経ってもそれが一体何なのかを言語化できずにいます。
何が良かったのか自分でもよく分からないけどなんか良かったなぁ、という作品でした。

ユカには最初から嫌悪感を抱いてしまい、(絶対に友達にはなれないタイプだわ)(こういう子ほんとにいるよね)(あ、あの子にそっくりだわ)などと考えて観てました。
今ドキの言葉で言うと「あざとい」「メンヘラ」女、ってところでしょうか。読者モデルの撮影場面での作った表情さえも可愛いんだけど腹が立ってしまって(笑)。
それは石川瑠華さんの体当たりの演技がとても良かったってことです!

小山田は純粋な青年ですよね。ユカを本気で好きだからこそあんな行動を取ってしまったけどでもそれは(わかる。。)ってなりました。
演じた金子大地さん、雰囲気が塚本高史さんにちょっと似てましたね。塚本さんが若い頃にやりそうな役だったし。

結構生々しい部分もあったけどかなりリアル。
地方から夢を求めて上京してきた女の子の現実。
特にユカみたいに芸能界に憧れて東京に来ても高い家賃やレッスン代に苦労して夜のお仕事や風俗的なバイトをしていつしかそれが本職になっていく—。

小山田は少しずつ夢を叶えていってたけどこれからどうなるのかな?成功してほしいな。

脇の人たちの妬みなどの感情もすごくリアルだったし人間の嫌な部分をストレートに描いていて。

あ、わかった!冒頭に書いた私の胸にズドンときたものの正体は誰もが持っている隠しておきたい過去や醜い感情などを描いたその怖しいほどのストレートさだったんだわ。

ごーるどとまと