劇場公開日 2020年1月11日

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「アニメである意味」音楽 Rewind Thatさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アニメである意味

2020年3月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この特殊なアニメである意味をしっかりと感じました。
シンプルなストーリーですが、アニメの解像度を上げ下げすることで感情や臨場感が伝わってきます。
月並みな感想ですが青春における音楽の美しさを感じました。コメディもちゃんとハマっていました。バンド名を決めるところのくだりが面白かったです。リコーダーの音色が素晴らしかった!
アヤちゃんが本当に良かった。

この映画を観て感じた事ですが、学生生活や青春を描くのにアニメはとても向いていると思います。
実写では、どうしても美男美女が登場してくるのでかえってリアリティを欠いてしまうのだと思います。その点アニメでは抽象化された背景に完璧な演技をこなす登場人物。鑑賞者は存分に映像を補正し、感情移入するでしょう。そもそも青春映画のほとんどはあまりに荒唐無稽なストーリーなのではないでしょうか。フィクションなので、何が起こっても良いわけではありますが、絶対に起こり得ない事を描きすぎている気がします。
そういうストーリーだから実写では違和感がうまれ、アニメではしっくりきてしまう、のではないかとも感じました。

Rewind That