「"071"」アメリカン・ハニー 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0"071"

2020年2月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

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集団で一台のバンに乗り、あるだけの家を一軒ずつアポ無しで叩いたり、出張で1週間ほど地方で物売りの営業したり、そんな日払いのアルバイトが日本にもある?あった?

アメリカに比べたら日本の場合は地味で、本作のようにファンキーな要素は全く無いけれど。

まるでファミリーがコミューンを形成してヒッピーのように洗脳されたかに思える集団。

何でこんな生活を若者たちがしているのか?それは主人公の序盤での生活描写で説明しているような、それぞれの生い立ちや過去には色々あるのだろう。

酒飲んで大麻吸ってパーティー三昧な最近のダラしない風貌の若者たちに見えるが、怪しさはあるにしても仕事はマジメにこなしている感が。

小さい女の子が"IRON MAIDEN"のTシャツ着て、好きな音楽は"Dead Kennedys"ってヘビメタでハードコア・パンクかよ!?って、個人的ツボ。

スプリングスティーンが"Suicide"の「Dream Baby Dream」をカバーした曲が流れるのも良い。

サフディ兄弟「神様なんかくそくらえ」のアリエル・ホームズが出演しているのに注目。

魅力ある主人公に個性的で素人丸出しな若者たち脇役勢、ドキュメンタリー色が強い演出描写や刺激的な映像と長尺ながら飽きずに観られる。

万年 東一