劇場公開日 2022年4月8日

「摩訶不思議だが…」北の橋 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5摩訶不思議だが…

2022年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「ドン・キホーテ」をモチーフにしたらしく、確かにそれらしい場面(vsドラゴン遊具)は見られるものの、それ以外はパリの街中を彷徨う2人の女性を追いながらドラマを見せるかたちのジャック・リヴェット監督作。

自分が本作に付いていけなかったのかどうか分からないが、ノリ切れない映画だった。
悪くはないのだが…。

最初に不自然に思われたのが、出所したばかりの女性マリーが「閉所恐怖症のテロリスト」という設定が理解できず。
閉所恐怖症のため、パン屋の店内にも入れず、ホテルの部屋にも入れないから野宿みたいな毎晩を過ごしたりするが、「それじゃあ一体、刑務所に入っていた時はどうしていたの?」と考えてしまう。
こんなことを考えながら観たら、面白さは半減……(^^;

また、マリーが出会う若い女性バチストも、最初はバイクを乗り回していたが、盗んだヘッドホンを頭につけて、ポスターの眼を引き裂き、街中で空手の練習らしきことをして……と、これまた変な女。

こうした変な女2人が、パリ市街の地図を使って双六をしながら、巡り歩く物語。
マリーは時々、一味のうちの恋人らしき男と会って連絡とりあったりして怪しい雰囲気を醸し出すのだが、この怪しい雰囲気が長続きせず……、なんだかもったいない感を抱く。

本作で見られる『影武者』宣伝素材が格好良く、映画館の前に掲示される『囚われの女』はフランス映画らしさが好感持てる。

個人的には、やはり『セリーヌとジュリーは舟でゆく』のような摩訶不思議な映画だが傑作、という作品を観た後に本作を観てしまうと、やはり魔訶不思議ではあるが物足りなさを感じてしまう残念な映画に見えてしまった。

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たいちぃ