劇場公開日 2020年10月23日

  • 予告編を見る

キーパー ある兵士の奇跡のレビュー・感想・評価

全65件中、61~65件目を表示

3.0ゴールをキープする夫と夫婦の絆をキープする妻

2020年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

サッカーには疎いので、バート・トラウトマンについては全く知らなかったが、元ナチス兵というだけで、彼がいかにドラマチックな人生を送ってきたかが容易に想像できる。
観る前は、華麗かつ迫力あるサッカープレイを盛り込んだサクセスストーリーかと思っていたが、ハッキリ言ってサッカーシーンは地味。トラウトマンのポジションがゴールキーパーゆえに、技術的な見せ場は皆無な上に、なぜ彼が優れたキーパーなのかという描写も一切ない。そのため、ガチガチのサッカーファンの方は肩透かしを食らうのでは。
というわけで本作は、トラウトマンと妻となるマーガレットの夫婦愛を主軸に置いている。トラウトマンが戦争時に負ったトラウマが何なのか、そしてそれをどう克服するのかが大きな見どころ。というかマーガレットが、夫よりも気丈で力強い存在なのも印象深い。ゴールネットをキープするのは夫だが、夫婦間をキープするのは妻だった。
ただ本作もかなりフィクション要素が濃いようなので、「人間は過ちを許せるのか」という現代にも通じるテーマを噛みしめて観た方がベター。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
regency

4.0#86 普通に面白かった

2020年10月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

妙に戦争色を出さずに淡々と当時の人々の実際の暮らしを描いているところが好感が持てた。

自分が犯した罪に囚われながらも、かつての敵国で懸命にプレイするトラウトマン。

本当はどんな気持ちでプレイしていたんだろう。

かつて犯した罪をサッカーで返して行くのが彼の使命だったんだ。

それを受け入れる英国市民も偉い。

地味だけど結構朝から人が入っていたし、沢山の人に見て欲しい映画。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
chicarica

3.5少し脚色強めの実話に基づいたヒューマンドラマ

2020年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

実在の人物バート・トラウトマンを基に作られたストーリー。ドイツ軍出身の彼は、終戦後に戦時中の敵国であった英国のサッカーチームでゴールキーパーとしてプレーすることになる。
終戦間もない英国でドイツ人が選手として参加する、それだけで話の流れは容易に予測できる。
サッカーを観戦する人の中には当然、戦地に赴いた者、戦争で家族を失った者がいる。そのような人たちから向けられる敵意の描写が凄まじかった。

もちろん映画にするにあたっての誇張や脚色はあるだろうけど、この映画をきっかけに実在した人物であるバート・トラウトマンに興味を持ったり、大戦後の英独関係に興味を持ったりと観る人に何かしらのきっかけを与えてくれる映画だと思う。

敵国でキーパーとしてプレーし、英国民に受け入れられるまでの前半パートよりも後半のトラウトマンの内面に着目したパートの方が私は気に入った。
後半パートは実話にどれほど基づいているのか分からないけど、戦争に兵士として参加した一人の人間の苦悩や後悔が鮮明に表現されていて、スポーツものとして観ていたら、突如としてヒューマンドラマに変わったような印象だった。

コメントする (0件)
共感した! 33件)
スクラ

3.5マイルドな感動作

2020年10月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

オンライン試写会で鑑賞。
イギリスの捕虜となった元ナチス兵トラウトマン。収容所でサッカーをしている姿が地元チーム監督の目に留まり、キーパーとしてスカウトされる。その後、名門クラブに入るが、ドイツ人という理由で誹謗中傷を受けることになる…

当時のドイツに対する嫌悪感というのが伝わってきて、逆境に打ち勝ち、国民的英雄になるまでの過程に感動は感じたが、全体的にマイルドに感じた。
収容所でも、サッカーをしている時も、もっとひどいことをされていたんだろうなと思った。それと奥さんもドイツ人と結婚したイギリス人として謂れのない中傷を受けていたのだろうなぁ、もう少しそこら辺をしっかりと描くことで、感動が増すのではないかと思った。

トラウトマンただ1人にナチスの罪を問わせるかのようなイギリス人たちの反応に対し、奥さんの憎むのではなく許すべきという発言。今作で伝えたいテーマの一つだと思った。今にも当てはまるし、難しいけどそうしないと次に進めないよなと思った。

コメントする (0件)
共感した! 18件)
いたかわ

3.0憎むより許すこと

2020年10月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

当たり前だけど、戦争に是非はあっても、それに巻き込まれた人々に罪はない。どちらの国も多くを失ったはずなのだから。
そんな救われない戦争の話であり、救われない運命の夫婦の話だったが、2人が前に進めたことを信じたい。
とにかくマーガレットの立場で観るのが一番辛い。

コメントする (0件)
共感した! 22件)
ちかし