劇場公開日 2020年6月19日

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「人生は変えられる、どんな時でも。」ペイン・アンド・グローリー Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5人生は変えられる、どんな時でも。

2020年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

有名な作品らしくかなりの人がレビューを書いているので、何を書こうかと考えた。そして、一番好きなシーンを書く。それは、サルバドールが少年の時、本が読めて字が書けるので、近所の若者から手紙を書いて欲しいと頼まれるシーン。これが、ベストシーンじゃないが、母親の力強い、生きていくための処世術が好きだ。家族が引っ越してきた洞窟の壁を塗ってもらう代わりに、スペイン語や算数を教えるシーンもサルバドールの完全主義ぽいところ
や、文字を絵に結びつけて描かせる手法など、すでに将来芸術家としての、才能を見せている。それに、最高のシーンは母親が買い物に出ているときペンキ職人がサルバドールの肖像画を描いて、その後、ペンキで汚れた体を洗うため全裸になってサルバドールにタオルを持ってこさせ、そこで、サルバドールが倒れてしまうシーン。すでに、性的芽生がここで出てくるシーン。これが舞台映画の『First Disire』になる。このシーンが美しい。

あとは、自分もスランプに陥ったとき、そこで立ち直る気かっけとなったのは『人』なんだなと。グローバルな世界の長所は人と繋がれるということで、何かのきっかけで、その人を思い出した時は、つなげる努力をしてみようと思った。特に、私は、立ち直ったサルバドールよりはるか高齢なので、その努力をしてみるのも独居老人の世界に篭らないでいいかなあと思った。

Socialjustice