「登場人物達の息づかい」罪の声　omoroさんの映画レビュー（感想・評価）

登場する人たち全員が「生きてる」と感じられる様な厚みのある人物描写によって逆に人格の薄っぺらさや類型的な動機を浮き彫りにするという相当高度な事をやったりしててヤバい（語彙力）。
演者が持つコンテクスト・キャラクターにこの作品の登場人物ならでは特性を載せる事でもっとこの人達が動いてる所を見たい！と思える様な深みが出てるし、立ち返って自分の身の回りの人間にも興味が湧く様な作りになってる。題材になってる事件の事をタイトルくらいしか知らない状態で鑑賞して楽しめたんだけど、事件の事をよく知ってる世代の人がどう受け取るのかとても興味がある。