劇場公開日 2020年10月30日

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「過ちが作り出す家族の十字架。重すぎる残酷な真実とは。」罪の声 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0過ちが作り出す家族の十字架。重すぎる残酷な真実とは。

2021年1月17日
PCから投稿

悲しい

知的

難しい

【賛否両論チェック】
賛:2人の主人公が執念で追い続け、最後に明らかになる衝撃的な真実には、胸が締めつけられるよう。主題歌や超豪華なキャストも魅力的。
否:テーマや結末があまりに重いので、軽い気持ちでは観られない。

 かつての未解決事件に挑む記者と、ふとしたきっかけで、自身が事件に引きずり込まれていたことを知らされる男。2人の運命がやがて交錯し、お互いの葛藤の末に、次第に共に事件の真相を明らかにすべく、二人三脚で手がかりを求めて奔走していく姿には、観ていて思わずのめり込んでしまいます。
 しかしその先に待っているのは、あまりにも残酷であまりにも衝撃的な、重すぎる真実の連続です。あまり言うとネタバレになってしまうので、詳しくはご覧になっていただきたいのですが、
「私は・・・あなたのようにはならない。」
という言葉に、一縷の希望を見た気がしました。
 Uruさんの主題歌「振り子」が醸し出す荘厳な雰囲気や、“超”がつくくらいの豪華なキャストで描かれていく、壮絶ながらも考えさせられる事件の真相を、是非実際にお確かめ下さい。

門倉カド(映画コーディネーター)