劇場公開日 2020年10月30日

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「力作ですばらしい。」罪の声 Q-Oneさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0力作ですばらしい。

2021年1月7日
iPhoneアプリから投稿

映画も力作で良かった!
小栗旬がいい!彼の作品の中で一番良かったかも。

星野源もいいけど、彼がキツネ目の男に似てて気になってしまいました😅

で、とにかく宇野祥平が圧倒的に凄い演技で震えた!

「グリコ・森永事件」をモチーフとした小説の映画化だけど、社長の誘拐から始まり、菓子に毒物を混入し企業を脅迫、身代金取引の電話では子供の声が使われる。実際は「かい人21面相」と名乗った挑戦状だったな。あの未解決事件を踏襲しながらも、脅迫テープに使用された「子供の声」に焦点を当てた人間ドラマが胸を揺さぶる。

星野源演じた曽根は父の遺品の中にカセットテープを見つけて再生すると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そこから彼の真相を巡る旅が始まる。

小栗旬が扮した新聞記者の阿久津もまた真実を追い、様々な関係者に話しを聞いていく。やがて曽根と出会い、連携していく流れ、ラストの余韻も良かった。「逃げ恥」の野木亜紀子の脚本が緻密だったと思う。

Q-One