劇場公開日 2020年7月24日

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「水の底に沈み身を潜めた人々への批判。的な。」17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0水の底に沈み身を潜めた人々への批判。的な。

2020年9月28日
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鑑賞方法:映画館

まずは、丁寧な造りと絵画のように美しいアルプス山間の風景が好き。

ドイツとの併合の道を取らざるを得なかったオーストリア。自ら生き残りの戦略として無血開城したオーストリア。ナチ迎合がマジョリティとなる中での、ささやかな無暴力レジスタンス。

水の中に逃げる変わった子。彼がウィーンで経験する、凡ゆる事がナチへの反発につながって行きます。

無言の反抗はナチのプライドを汚すもの。悪戯では済まないと。

彼の見る夢が、どんな深層心理を表すものなのか、解説するのも野暮っちゃ野暮なんでしょうが、チョビっとネタバレしてくれても良いのに。彼の深層心理は、すなわち当時のウィーン市民の心理状態である、との描写でしょうか。

フロイト博士の周辺のエピソードをスルーしてるのは意図的なんでしょうね。激動波乱の晩年だもんねぇ。フランツの物語が霞んじゃうw

bloodtrail
NOBUさんのコメント
2020年9月28日

今晩は
 ”彼の見る夢が、どんな深層心理を表すものなのか・・”
 私は、母親の庇護のもと育ったフランツの独り立ちしたい思いをイメージしているのかなあ。。(水中のシーンは母親の胎盤の中の赤子の様に見えた)と勝手に思って観ていました。
 返信不要です。
 尚、先日は憤慨させてしまい、すいませんでした・・。憤慨ついでに、今週公開された潜水艦映画「ウルフズ・コール」の劇中で交わされる用語がほぼ分からず、”助けて!bloodtrail博士!”(本当です)と思いながら観ていました。但し、鑑賞されたら、更に憤慨度合いが増すと思われます・・。
 つい、”水の底に沈み・・”というレビュータイトルから想起してしまいました・・。
 では、又。

NOBU