劇場公開日 2019年10月4日

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「【顔の分からぬ麻薬王 ”イ先生” を追い駆けて・・・ 韓国ノワールムービーの秀作が又一つ誕生した。】」毒戦 BELIEVER NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【顔の分からぬ麻薬王 ”イ先生” を追い駆けて・・・ 韓国ノワールムービーの秀作が又一つ誕生した。】

2020年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

 劈頭、雪原の一本道を車が走っていく・・・。何かを追い求めるように。

 舞台は変わり、いきなり事務所のような建物が大爆発。生存者は”ラク”(リョ・ジュンユル)という無表情な青年と、傷ついた犬一匹のみ。

 爆破されたのは麻薬工場で、”イ先生”の仕業らしい、という事が麻薬取締班のメンバーの会話で分かる。
 班のチーフ、チョ・ウォノ(チョ・ジヌン)は”イ先生”を追い求めて、命懸けの潜入捜査を仕掛けるが・・・

<麻薬犯罪組織の人々のキャラが濃くて、凄い勢いで物語に引き込まれる。>

 ・中国、桂林を根城にする中国麻薬組織の首領、ハリム(キム・ジョヒュク:圧倒的な狂気を見せる。素晴らしい俳優さんだっただけに急逝が惜しまれる。ご冥福をお祈りします。)

 ・ハリムの情婦 当たり前だがジャンキーである。

 ・ブライアン理事(チャ・スンウォン) 宗教色を身に纏い”祈りましょう”を口にしながら残虐な行為を平気でする麻薬製造者。 ”イ先生”か?

 ・不敵な笑みを浮かべる麻薬売買人・・

 ・田園の中の”塩工場”で麻薬製造をする聾唖の姉弟とその仲間たち。

 誰が”イ先生”なのか?

 執念の麻薬捜査官チョ・ウォノ達と麻薬組織の人々の騙し合い、激しすぎる銃アクションと、爆破・・・。

 だが、この作品が心に残るのは、”イ先生”を逮捕した麻薬捜査官チョ・ウォノが車を走らせ、雪原の一軒家を訪れる場面がラストにあるからなのは、間違いない。

 チョ捜査官がある”名”を呼び、嬉しそうに走ってくる犬。

 静かに対峙する二人。”生まれてから幸せだったことはあったのか?”という言葉・・。

     <心に残る韓国ノワールムービーが、又一つ誕生した>

<2020年1月3日 地元のミニシアターで鑑賞>

NOBU