劇場公開日 2019年7月19日

  • 予告編を見る

「典型的な王道スタイル」ポラロイド MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5典型的な王道スタイル

2020年7月13日
Androidアプリから投稿

写真に撮られた人が次々と命を落とすという、どこかで聞いたことのあるストーリーだ。解釈は違えど、「リング」の様な見方も出来る。曰く付きのカメラとの出会いも典型的な展開、その後の恐怖描写も典型的な表現。煽り気味の宣伝文句で期待を高めてしまうが、新鮮味には欠ける印象だ。だが、しっかりと王道を貫いているのは好印象である。恐怖シーンは多くなく、若年層にも受け入れられ易いだろう。
不気味なカメラの音や、見えるようで見えない敵と対峙する恐怖感など、雰囲気でも気持ちを高めてくれる。
残念な所を挙げるとすると、この手のストーリーには必須のサスペンス要素が薄いところだろうか。完全なティーン向け作品として、エンターテイメントな味付けであった。終盤に正体を現す「それ」も、完全な化け物扱いになっていたところは残念だ。

「チャイルド・プレイ」(19)の前に撮られた作品だが、この監督はエンターテイメントに特化し、観るものを楽しませる作品作りが得意なのだろう。
本当に心の底から怖いと思える映画では無いが、ホラー作品としては良い完成度だと思われる。

Mina