劇場公開日 2021年12月3日

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「「グロリア 永遠の性春」」グロリア 永遠の青春 木村忠啓さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0「グロリア 永遠の性春」

2021年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

採点の点数はあくまでも、自分とは合わなかったということで、高評価の人もいると思います。

人間っていくつになっても愚かなんだな、と再認識するにはいい映画。
「グロリア 永遠の青春」という邦題もセンスないなあ、と思ったものの、青春=愚かなもの、と定義するなら納得。もっとも「永遠の性春」のほうがいい。

「愛している」という言葉がこれほど薄っぺらく感じられた映画は久しぶりだ。
若者の恋愛ドラマでも同じようなシチュエーションはあるわけで、シニアだからしっかりしなくてはいけない、というわたしの思い込みが純粋に楽しむことを邪魔をしているのかもしれない。

それでもシニアの恋愛は身体の関係を超えた「何か」があって成り立つものだと思う。
この映画ではふたりの恋愛関係は、完全に「肉体関係」だけで成り立っているように思えてならない。
ストーリーにも脈略がなく、観ているのが苦痛に近かったのも事実。
ある年齢以上の人には、映画の中で使われている曲は懐かしいものばかりだったので、音楽映画として何とかならなかったのかな、と思います。

木村忠啓