劇場公開日 2020年3月6日

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「人を憎んで罪を憎まず・・・すげぇ宗教」酔うと化け物になる父がつらい kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0人を憎んで罪を憎まず・・・すげぇ宗教

2020年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 商店街のソフトボール・麻雀仲間が大三元!白石、中谷、發田。そんな面白い内容もあったのですが、黒川検事長がマージャン賭博で辞任となったことが頭をよぎり、やっぱり密はダメだなぁと感じた・・・えっ、何言ってんだか。なんか、今見る映画じゃなかった。

 ただ、カレンダーに×印をつけているところから見ると、かなり休肝日を設けている点では健康にも気を遣っている様子。ただ、意識がなくなるほど飲んでるようだし、スナックのママ(安藤玉恵)や大三元が飲ませないようにすべき問題だ。社会人は酒が飲めないと意思疎通になり、飲まなきゃダメだという意見もあるけど、接待なんかはそんなに酔いつぶれるまで飲んじゃいけないし、がぶ飲みは20代でやめるべき。

 つい自分の父親とも比べてみたけど、酒は害悪でしかないと感じてしまった。ウィスキーのジャンボボトルを4日で空けていて、全く休肝日を作らなかった父。定年退職後は朝昼晩と飲んでいて、飲んで2時間したら車を運転していた・・・止めさせるためには自分が会社を辞めなければならないと感じたものだった。おかげで車はあちこちぶつけて廃車も3回。しぶこちゃんなんて軽いもんだ。

 アル中に関してはそれほど大したことはない。よしもとが絡んでるからお涙頂戴ものかと思っていたのに肩透かし。そんな中でネズミの無気力化実験の話だけは興味深い。ある意味、政治腐敗によって庶民が苦しい思いをしても、誰が為政者となっても希望は無いと諦めてしまい、選挙にさえ行かなくなる。そんな意味にも取れてしまう。

 新興宗教にはまる母はともさかりえ。意外なチョイ役でオダギリジョー。そんな中で一番良かったのは父・渋川清彦と彼氏のDVにも耐える長女の松本穂香。そして人事の不満から喧嘩してしまう浜野謙太もかなり良かった。

kossy