劇場公開日 2019年4月20日

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「ディベートでもなければ、ドキュメントとも言い難い」主戦場 シーカヤック香山さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ディベートでもなければ、ドキュメントとも言い難い

2019年8月16日
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鑑賞方法:映画館

普段はrom専のユーザーです。あまりにもあまりなので初めてレビューをしました。
極めて古風なプロパガンダ方法でありながら、リベラルのみなさんはだいたいその手法にひっかかって「右翼はろくでなし!こんなやつら、だれも応援しない!」と躍起になっているようですね。
こんなにもわかりやすい差別方法はなかなか見られないですよ?人権うんぬんを重んじる人たちとはとても思えないです。

リベラルの皆さんには、差別を差別と見抜く目は存在しないようですね・・・いや、もしくは、敵にならばそういう差別的な行為をしてもよいと強く信じているのでしょう。
いつもの自分たちだけは棚上げです。ほんとうに、いつもこうですね。差別に鈍感もしくは差別に積極的なひとたちこそ、この映画を手放しに褒め讃えているように思います。

ディベートはたしかに行われたのでしょう。しかし、テザキ監督の編集を受けて完成したこの映画は、ディベートの流れと結末を大きく改変したものとなりました。
攻守の順が固定されていませんでしたか?
右翼側に対して、「ともかく、こいつらはこういう連中なのだ」「ほらみろ!すぐおこるだろ?」とレッテル貼ってませんでしたか?
リベラル側は、慰安婦の女性の証言のような信憑性のかけらもないものではなく、その当時の一級資料による反証をおこないましたか?
右翼側は、なぜあんな悪態をついたのか、思考停止せずに、少しでも自分の頭で考えましたか?「証拠不十分であり、論じるに値しない空想論」「不勉強で初歩的な主張」に対して呆れている、とは一瞬たりとも考えつきませんでしたか?

見る人が見れば、この映画は一発でプロパガンダだと見抜かれますよ。
あげくにあの結末。途中から帰りたくなったのはこの映画が初めてでした。あまりにもあまりなのでレビューを投稿させていただいた次第です。

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シーカヤック香山