ドラゴンクエスト ユア・ストーリーのレビュー・感想・評価
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終盤、とんでもない事に…
オープニングから、なんだか駆け足でストーリーが進むもんだから、なんか変に詰め込んだな…
って思ったら、終盤にとんでもない事に。
でも、それで駆け足で詰め込んであった意味がわかった。
まぁ、賛否両論あると思うけど、個人的には面白い展開だったな~。
リアルタイムで『ドラゴンクエストV』をやってた人なら、共感出来る人も多いんじゃないかな?
山崎貴や白組のキャラクターデザインは、あまり好きじゃないけど、鳥山明のキャラクターを元にしてるから悪くなかったし、音楽はすぎやまこういちの曲だし、映像もなかなかキレイで良かったし(^^)b
ただ、ビアンカは有村架純じゃないかなぁ~( ^_^ ;)
映像を楽しむには良かった
始まってすぐ、この映画はドラクエVやったことない人には楽しめない作品だなと思いました。
ササーッとストーリーが進んでいき、ゲーム経験ありますが置いていかれる状況。
映像のキレイさとスライムの可愛さと音楽でテンションは上がりましたが、リュカの言葉遣いが嫌だなぁと気になりました。
あとあと、この嫌な言葉遣いも伏線だったのか?とまあ納得しましたが、それにしても純粋にドラクエの世界を大画面で楽しむだけが魅力だった作中に現実に引き戻されしらけてしまったのは皆様と同様です。
ストーリーの矛盾点にもモヤモヤが残りました。
ウイルスバグとかよく分かりませんが、本当ならミルドラースと戦ったりできるVRだったのなら、そっちの方が見たかったなーと思いました。
でもやっぱり映画の中ではあのファンタジーが本物であって欲しかったなー。
ヨシヒコの方が見応えある気がします。
最悪などんでん返し
あのラストだけはやってほしくなかった!
僕はドラクエは天空シリーズであるIVとVとVIをプレイしていて、特にこの映画の原作となったVが大好きでした。
Vへの愛情が深いからゲームの世界観に最後まで浸りたいと思ってた僕みたいな人がこの映画のラストを観てどう思ったかです。
僕はこう思いました。
「ふざけるな!」
とは言え、あのラストを入れての自己満足点であるならば恐らく50点くらいだったと思います。
はい、そこまでは良くも悪くもドラクエ5の世界観を再現していると思ったので別にそこまで悪くないと思ってます。
主に好きだった点としては、
ドラクエのモンスターがかなり綺麗に再現されていました。
今や国民的キャラクターとなってるスライムや主人公の相棒であるキラーパンサーという猫のモンスター等、そこら辺は観てて楽しかったです。
また、人間キャラクターで一番良かったのはビアンカです。
正直この映画のフローラはあまり可愛いとは思わなかったのですが、製作者の愛情がこもってるのか表情等もビアンカらしいしどことなく可愛かったです。
ちなみに自分はいつも花嫁をビアンカにしてたので、恐らく自分の思い出補正も入ってるかもです(笑)
アクションも良かったと思いますし、全体的に映像自体は綺麗だったと思います。
もちろんディズニーアニメに叶うわけでは無いですが、割りと頑張ってるなぁとは思います。
声優に関しても一部下手な人もしましたが、佐藤健含めて特別上手いわけではありませんが、別にそこまでの違和感は感じませんでした。
ただやはりドラクエ5という壮大なシナリオを充分に描ききれていたかと言うと、そうだとは言い切れないです。
話自体が長いのでカットしてしまうのは致し方無いとは思いますが、カットし過ぎた関係であまりにもご都合主義な展開に見えてしまったところも多いので、もう少し出来るところはあったのかなとも思えます。
また、個人的には主人公の青年時代の奴隷仲間であるヘンリーについても少し否定的です。
ゲームだともう少し距離が近く、親友としての立場だったと思うのですが、この映画だと最後まで手下と子分のような関係で少し違和感が目立ちました。
あと、結婚イベントについても少し主人公の行動に批判的になりました。
花嫁候補の片方(ネタバレになるので花嫁の名前は伏せます)に対して「あの行動は無いだろ」と思ってしまいました。
...とまぁここまでは別に良いんですよ。
良くも悪くもドラクエ5の世界観を再現したアニメ映画として処理出来ます。
同じ山崎貴監督作品の「Stand by me ドラえもん」と対して変わらないし、何なら同じ日に観た超実写の「ライオンキング」ともそんなに大差が無いです。
けどねぇ、あのラストだけは受け入れられませんよ!
もちろんあの実験的な展開を褒める意見もあると思います。
ですが、これは完全に今までの物語からちゃぶ台を無理やりひっくり返されたように思えました。
ドラクエの世界観を浸りたい僕らに対してあの展開は無いでしょうが!
これに関しては他の方のレビューを見てみると、ドラクエをプレイしたことが無い方だと褒める人が多くいるのですが、僕みたいにプレイしたことがある人達は否定的な意見が殆どです。
やりたかった事はわからなくも無いです。
ただ、それでも自分達の求めているものとあまりにもかけ離れていたので「否」と言わざるを得ないです。
あのラストを通して監督の伝えたかったことも他の映画(主にレディ・プレイヤー1)もあるのでかなり安直に感じました。
レディ・プレイヤー1のようにもう少し上手いやり方が無かったのでしょうか。
個人的には史上最悪などんでん返しでした。
観たあとにここまで怒りが込み上げた作品は今年無かったので、事実上ワーストクラスの映画になりました。
トータルで見て素晴らしい映画。まあ賛否両論あるだろうね
頭と尻尾が無ければ正直最高(★6個付けたい)の映画といっても過言ではない!!逆に頭と尻尾のせいで★5です。あの長いストーリーを絶対必要な部分を完璧に残し最高のCGと共に再現できており、ゲームをプレイした世代は勿論、知らない世代も大満足な内容。絶賛に値する映画だと思う。…しておいて、批評させてもらいます。まず最後の近未来のバーチャル世界だというオチはゲームをプレイした人達には良いと思うが、プレイしていない人達にとっては残念な設定だと思ってならない。しかし、ミルドラースまで倒して完結させるには尺が足らない為それを補う為であれば止むを得ない決断だとも思う。しかしあの完成度があれば、ゲマ倒す→さあ母を助けに闇の世界へ→で終わっても良かったのではないか?
また序盤幼少期、リュカの誕生、ビアンカとの絡み、レヌール城の部分をレトロなゲーム画面で端折ってしまったところも痛い。であれば、終盤のバーチャル部分を削り幼少期を組み込むべきではないか?と思い悔やまれる。←これが出来ていれば、昨今のディズニー映画をも圧倒できたのに…と思ってしまう。残念…。しかし良い映画です。見る価値は十二分にあるよ。
近年稀にみる駄作
これは酷い
前半ゲーム画面垂れ流し、中盤盛り上がりなし、後半は仮想でしたオチ笑
そもそもキャラやシナリオの世界観が見えてこないし
おまけにロトの剣?おそらく監督はドラクエシリーズを知らないんでしょうね
2度と山崎貴の作品は観ません
ゲーム未経験者には何も残らない内容
手抜き映画なので、時間と金の無駄、観ない方が良いです
確かに予告の仕方は誤解を与えかねないが ふざけんなと叩くような映画でもない
※大いにネタバレあり。私自身ネタバレ見てから映画を見たのでこの評価です。
・描写/音:すごくよかった
・ストーリー/よかった(展開を知っていた場合に限る)
確かに予告的にこうなんだろうなあと鑑賞者に思わせていた「リュカが父の仇であるゲマを頑張って討伐しよう!ミルドラース復活しちゃったらそれも倒してハッピーエンド!」っていう雰囲気・想像を
「わたしは ミルドラースのキャラクタープログラムに侵入したウイルスです」
「ゲームなんてしょせんプログラムです」
「大人になりなさい(*´Д`)」 「君は、"この世界"を"君の世界"から、VRのゲームで記憶をいったん消してから楽しんでいるだけだよ。思い出した?」
なんて言ってぶち壊したら、ネタバレを見ていないなら裏切られた感が半端ないと思いますが
かといって、このウイルス展開なしで、ゲマをやっつけた!ミルドラースをやっつけた!というハッピーエンドで終わらせても 「で?」 となるだけで、これもまた不評になったのではないかと思います。
どちらにせよ、ネタバレを知っておきながら俯瞰的に見ると、なかなかいい作品ですよ。
刺さっちゃった
僕はFFで育った人間でしたが、
ドラクエはライトユーザー程度でして、
酷評やネタバレも一通り見てから、
そんなにひどいなら逆に見たい
と思って見てきました。
でもですね、刺さっちゃった。
僕は子供のころ、親にずっと言われてきました。
「ゲームなんかやったら脳ミソが腐る」
娯楽に対して偏った見解を持つ父。
漫画も、テレビも、ゲームも、全て毒。
なので彼はセルフの飲食店で注文すら出来ない世間知らずです。
ただ、よい成績を取れば褒美に買ってもらえた数本のゲームを、時間制限がありましたので、隠れながらやっていました。
ゲームが認められない時代はとっくの昔に終わっています。プロが出来たり、今は世の中の文化の1つとして立派に成り立っています。
なので今回の映画の終わり方は、時代錯誤で受け入れられないものなのでしょう。
ただ、僕の中の時間も、「脳ミソが腐る」時代のままだったんだと思います。
なので刺さっちゃったのかなと。
あの時のあの冒険が、楽しかったと思っていいんだと、言ってくれているようで涙が止まりませんでした。
ただ、酷評の方の気持ちもわかるような気がします。FFで同じことやられたら、大事なイベント流されたりしたら残念な気持ちになりますし。
色んな条件がそろって、僕には刺さっちゃった。
それだけです。
追記
色んな人のレビュー見ててどうしても言いたくなってしまったので追記します。
前にもこの手の発言してご意見頂きましたのでやめとこうかと思ったんですが…
高評価の方の中には、低評価の方たちの想像力が足りないとか、逆に高評価の人はひねくれてるだとか、こういうのはやはり悲しくなってしまいます。
僕は、低い評価をつけた、原作を愛してやまない勇者だった皆様の、作品への愛に感動します。それと同時に、作中のラストの展開で、劇場にいる誰もが現実に引き戻された中、ただ1人勇者であろうとした彼の姿にも感動しました。
残念な気持ちになってしまった皆さん、きっとスクエニが、また素晴らしいドラクエを産み出してくれます。待ちましょう。
FFはちょっとおかしな方に向かい始めた気がしてるので、今も名作であり続けるドラクエファンの皆様が羨ましくてしかたないです。
最後話それてすみません。
普通に面白かった。
本当に普通に面白かったです。何であんなに叩かれてるのか謎ですね。
私が思うに、一部の原理主義者が勝手に発狂して、風評被害を拡散させてる感じでかすね?
しかも、隙あらば自分語り。もうちょっと大人になれよ!って言ってやりたいですね。
絵も音楽もゴージャスで、個人的には敵キャラが良かったです。あのゲスっぷりがw
ドラクエファンを応援している映画
ドラクエ5を1回目「フローラ」「ボロンゴ」、2回目「ビアンカ」「ボロンゴ」でプレイしたスーファミ世代です。もちろんⅠ~最新までプレイしてます!
ドラクエ5を原案にして製作したので部分的に違いはありますが、3D映像は素晴らしかったし、なんと言っても戦闘シーンの音楽を聴くだけでワクワクしました。
ラスボスの所に嫌悪感がある方が多いみたいですが、普通にゲームストーリーを映像化しただけなら映画にする必要は無いかなぁって思います。
逆にどんなエンディングを望むのかな?
あくまでも近い将来、ドラクエが体験ゲーム!?になったらって事だと思いました。だから「ユア・ストーリー」なんだと納得しました。
そして、「ドラクエ嫌いのラスボス」に対して、過去は過去で大切な思い出(冒険)なんだとドラクエを否定していない。むしろ、この映画はドラクエファンを応援していると感じました。あくまでこの映画の中で戦っているのは、コンピュータウイルスを流したアンチドラクエ派(アンチゲーム派)なんだと!
悪評が多いですが、ドラクエファンなら見て判断するべきかと!
なんと懐かしい
大人になれ。か。ニュアンスは違うけど、ゲームしてたらよくそんなことを親に言われた気がするよ。映画の雰囲気は素晴らしかったが、それだけでなく、親に怒られながらゲームするという思い出まで思い出させてくれた。懐かしさを感じられる映画だった。
この展開は、どの世代の人にも効いただろうなぁ。
結果として、この荒れっぷりよ。やっぱりあのボスが言うように、大人になれてないんだろうなぁ。独りよがりの子たちが不満という概念の共有だけで集まって騒いでる感じがする。
ネタバレ内容把握して観ると良い
と思います。
低評価がやけに多いので敢えて事前情報入れずに観賞。
ああ、評価低くなっているのは、成る程、そういうことか。とストンと。
単にドラクエの冒険活劇が映画になった、わーいわーいでは終盤に凍える吹雪辺りを喰らいそうです。
所々臭わせる節はあれど、
どうせオチにするなら冒頭、
更に言えば予告編から、
そういう話だと宣言してしまえば良かったのではないかと思う。
エピローグをプレローグにも使う的な。
リアルタイム世代ではあるので、
懐かしさを感じれたのは良かった。
絵のタッチのせいか、全体的に登場人物が幼く見える。
声に関しては豪華声優陣とは言うが、やはり本職の人に任せた方が良いのではないかと思ってしまった。
ラストで不快感を突きつける作品
自分は熱心なドラクエファンではありませんが、この映画を見に来る方々が何を求めて見に来るのかは分かります
ドラゴンクエスト5という名作をCGアニメーションで表現した時一体どんなものが見られるのか、あの日あの時テレビの向こうのゲームに熱中し一喜一憂した物語がスクリーンを通してまた味わえるのではないか
そんな期待を抱いて見るのだろう そんなことは誰にだって想像がつくと思います。
ですがこの映画は最後のあまりにもしょうもない、作り手のオナニーとしか思えない教訓じみたシーンによって観客を突如として突き放し、更にどうよこのメタ表現と映画越しにも浮かぶようなドヤ顔を突きつけてきます。
あんな誰にでも思いつくようなメタ表現でです。
端的に言ってしまえばドラクエを映画化するのに変な作家性やオリジナリティは必要ないんですよ。
観客はそんなものを見たいのではない。ドラクエを楽しみにして来ているんです。
その世界を味わいその余韻に浸るために映画を見に来ている。
そこでドヤ顔突きつけられても、はあ?としか思いませんし、ふざけるなとなるのも当然でしょう。
映画化するにあたっていくつかのの説明や描写が端折られるのは仕方ないでしょうし、細かなところが雑で感情移入しづらい というのも許容はできます。
ですが絶対にあの要素は必要がない。
あんなシーンをいれるくらいならプロットから書き直し、より丁寧にドラゴンクエストの物語を描くべきだった。
自分は山崎貴という人を頭から否定はしません。
同時期に見たアルキメデスは非常に面白かったですし、この人の描きたいものと作品性が噛み合えば良いものを作れる人でしょう。
ただこういった原作があるもので、かつ確固たる世界観やファンを持つ作品を請け負うならば自分のオナニーに没頭するのではなく、より俯瞰で見て観客目線に立たなければいけないと思いますし、それが出来ないならそもそも引き受ける資格はないんじゃないでしょうか?
ドラクエVをやった人が観る映画
ドラクエVをやったことがある人が観ないとシナリオについていけないと思う。
親子3代のスケールのデカイゲームを120分以下でまとめると多少本編とズレるが、まぁ楽しめた。
他のドラクエシリーズも観てみたい。
思い出を雑に扱わないで
作品への不満の大部分は雑というか、ゆるさにある。
ビアンカを選ぶことに納得感を持たせるなら、子供時代のエピソードが必要と思うけど、ゲーム画面で一瞬みせるだけ。
オーブのくだりはⅤの一番キモと思うが、獲得エピソードがないし、過去への遡りも予定的に行なわれるだけ。
最後の裏ボス?についてもプレーヤー自身の物語が薄っぺらなので、打倒することにカタルシスを感じない。
現実パートは実写でもっと掘り下げてもよかったのでは?
あんなVR装置、現実にはまだないから近未来世界なの?
プレーヤーは何歳の設定なの?
愛着のないシリーズなら、もう少し楽しかったかも。
製作陣、誰も反対しなかったの?
レビューを見て、鑑賞するつもりはありませんでしたが、人付き合いで行く事になりました。
評価が低い方のレビューの通りです。他の方の言葉をお借りすると、本当に監督の『ドラクエ』に対する愛が感じられません。
そして。
誰も止められないものなのでしょうかね。
10人いて8人が反対したとしても、2人が立場が上の人なら従うしかないのでしょうか。それなら他の製作者が可哀想。
グラフィックは素晴らしいので、もっと★をつけたいけど、ドラクエ好きな人にも見てほしいと思えないし、ましてや知らない人になんか、絶対勧められないから1のままにします。
音楽の使い方も『おい、ファンはこの曲聞きたいだろ?』とばかりに、序盤、たくさんを数秒で切り替えるせいで物語に集中できませんでした。もったいない使い方。
映画館でドラクエが観れる価値。
内容などは、他の皆さんが記入してる通りですので触れません。
唯一コメントしたい事は、
これから先やるかもしれませんが、ドラゴンクエスト関連の映像が映画館で、もうやらないかもしれません。
これが、映画館で観れる最初で最後のドラクエ作品になるかもしれません。
ドラクエにお世話になった方達は、とりあえず観に行かないと後悔すると思いますよ。
僕は、映画館でドラクエ観れるだけでチケット代払う価値あると思いますけどね。
え?
終盤の演出についていけなかった
ドラクエはプレイしたことはなかったけども、楽しみに鑑賞してたのに素人目にもわかる糞みたいな演出。すっごい物語に入り込んでたのに一気に冷めた作品はコレが初めて。真っ先に考えたのはドラクエファンの山田孝之は何も口挟まんかったんかな?ってこと。笑
絶対納得できんやろ…佐藤健は感動して涙出たって番宣でいってたけど、ショックの涙の間違いでは…?監督の名前を悪い意味でインプットしちゃいました。まさかの炎上商法かな?
自分で考えて、物語を噛みしめよう。
まぁ、レールの上を進むだけのゲームに慣れすぎて、自分の頭で物語を解釈できないお子さまにはキツかったわな。可哀想に。
この映画を楽しむ方法を伝授しよう。
1.キレイなドラクエの世界のCG映像を観に行ったと思って割り切るか、
2.もちまえの妄想力で補完して物語を自分で意味のあるものとして解釈するのだ。
私としては上の2.こそがロールプレイングの基本的行為なのだと考えているが、そもそもドラクエは本来自由度が極めて高いはずのロールプレイングを、16ビットという制限の中で再現しただけのものだ。どうしても物語の自由度には制限があった。(それでも当時のビデオゲームとしてはとても画期的だったとは思うが。)
ビット数の関係で、ドラクエ5は嫁以外のラストは二つ。ゲームオーバーかラスボス撃破エンドである。どっちの嫁を選んでも、冒険をあきらめない限りはラスボス撃破エンドしかないのである。
そのせいで、この作品のファンは『この物語は、ラスボス撃破エンドでなければならない!』という強い考えに固執してしまう悲劇が生まれた。
物語の結末や大前提が、自分の思ってたモノと違うと分かったとして、皆はどうする?
最低評価の人たちは恐らく『何もしなかった。』ただダラァーっと映画を観てただけだから、最低評価になるんだと思う。娯楽なんだからただ何も考えずにボケーッと観てればいいと油断していたのだ。
君たちが現実に引き戻されたことで映画を恨み始めた時、映画の中の勇者はあきらめずに戦う手段を模索していた。あのモンスターを怖がって旅立ちを尻込みしたヘタレだった子が、である。
ここに、勇者と鑑賞者との間に、こころの成長具合やものの考え方に乖離がはっきりと生まれていただろう。これも、君たちの怒りの原因なのだろう。
みんなが原作で知ってる通りの物語に沿ってさえいれば、みんなが勇者でいられたのに、唐突なオリジナルシーンで我に返されたことで、勇者へのコネクション(感情移入)がこれ以上出来なくなってしまった。この憤りはある意味自業自得のものだ。自分自身が勇者になりきれていなかった故のものなのだから。この情けなさを、なにやら作品への批判として怒りで隠しているように思えてならない。
自分で考えて、メッセージを噛みしめて吟味するのも、RPGプレーヤーとしてのスキルだと思う。せっかくお金を払って観に行ったのだ。満足できなければ、出来るように頑張ってみることだ。
ここからは私の妄想で補完するストーリーだ。
ラストシーン、頼もしかった味方はすべて時を止められ、自身もただの操り人形(主人公用キャラクター)と知らされる。圧倒的な絶望に包まれてなお、勇者はRPGの主人公として極めて的確に動いた。『おまえはただのつくりものだ』と知らされて尚、イレギュラーに対して最後まであきらめず、倒せるはずのない脅威に立ち向かったのだ。
これはメタ発言の『おまえはプレーヤー用キャラクターなんだ』という枠を越えた行動だ。素晴らしいRPGプレーヤーの魂が宿っていたとさえ思えた。実際のプレーヤーの『人となり』が冒険を通して、容れ物であるキャラクターに憑依した。それがプレーヤーの手を放れて尚、本物の勇者として振る舞い、脅威を打ち払ったのだと思う。こう考えれば、この物語、愛したキャラクターにものすごく感情移入出来ると思う。
この原作、しょせんは「あらかじめ用意されたレールに沿ってストーリーを消化してるだけ」だった既存のRPGに、ちょっと嫁の選択肢を与えた程度のゲームだったから、プレーヤーの自分で考える力がほとんど育たなかったのだろう。だからこそ、自分の思ったとおりのストーリーじゃなかった!サイテーだ!と喚くのがこんなにも多いのだというのが私の持論だ。
こういうプレーヤーにはなりたくないものだ。
このゲームは、こうあるべき!みたいな凝り固まり方は、ぶっちゃけ端から見てて心が偏狭で醜い。ゲームばっかしてると大人になれないぞ!という凝り固まった感情と、いい勝負だと思う。
原作知らない人も観てるんだから、多少の改変も楽しもうとしてみてはどうか。
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