劇場公開日 2021年10月15日

「圧巻の殺陣と凝った映像に注目」燃えよ剣 ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0圧巻の殺陣と凝った映像に注目

2021年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

戦国時代や幕末に特に関心はないので歴史小説を読んだことが無い人間の感想です。
本作は、野心を抱く男(土方歳三)が幕末の動乱の世を駆け抜けた話――己の剣の腕と信念だけを頼りに昇りつめ、やがて時代の変化に追い落とされるさまを描きます。

見どころは火花が散る剣のぶつかり合いや凝ったカメラワークです。
俳優陣も熱演で、伊藤英明さんの存在感はさすが、短い出演時間ながら山田裕貴さんや村上虹郎さんも印象的でした。山田涼介さんは病気が進行していくにつれてやつれていく様子が見事でした。
岡田准一さんは動作が美しいし安定の演技です。ただ、土方が”鬼の副長”と呼ばれたからには、隊員を恐怖で支配した一面もあったろうし、威圧感もあったと想像します。岡田さんはクールでカッコ良すぎですね。急に断髪して洋装になったところは理由が分かりませんでした。

ストーリーは感動するまでは行かなかったですが、同じ監督の「関ケ原」より面白かったです。
選曲や宴でのダンスや楽団の演出が独特だなと思ったら、エンドロールが英語表記だったので、海外での上映を意識したのですね。「女の一人や二人の犠牲は仕方がない」というセリフをわざわざ入れたのはどうかと思いました。

ゆり。
ゆり。さんのコメント
2021年11月6日

グレシャム様、ありがとうございます。土方が西洋式を取り入れた経緯がよく分かりました。

ゆり。
グレシャムの法則さんのコメント
2021年11月4日

コメントありがとうございます。
幕府側は、元々フランスから、近代戦の指導を受けており、歳三が幕府軍に合流してからは、フランスの軍事教則の翻訳本から、戦略などを学んでいました。その学びがその後の指揮官としての活躍(土方が任された局地戦では連戦連勝)にも生かされたように描かれていたので、軍服と髪型もその学びの過程でのことだと推察いたします。
元々組織作りは好き(御法度や役職名👌)なので、フランス軍とその教えに対するリスペクトもあったのかと。

グレシャムの法則