劇場公開日 2019年11月1日

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「【人の善性を見事な切り口で描き出した作品】」閉鎖病棟 それぞれの朝 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【人の善性を見事な切り口で描き出した作品】

2019年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

 辛い物語である。

 それは前半描き出されるシーンの数々であり、病棟の人々の姿を見た際の自らの心持ちを感じてしまったから。”身近にいたら面倒だな・・”、と。

 病棟に暮らす様々な事情を抱えた人達はある人は虚栄心に寄り添い、ある人はカメラに依存し、ある人は虚無に生きる。

<が、ふと気付く。彼らは、自分達と何が違うのか?>

 ある出来事のため死刑執行されたが、奇跡的に命を繋いだ男が、その絶対的な優しさ故に再び起こした事件。

 男のために法廷に立ち、勇気を振り絞り辛い証言をする少女の姿、祈るように見守る病棟の人々。
 この場面は涙を堪える事が難しい。

<そして、あのラスト。男に向けて心の中で叫ぶ自分がいた。>

NOBU