劇場公開日 2019年11月1日

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「悲しみが体いっぱいに私を覆い尽くす。」閉鎖病棟 それぞれの朝 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5悲しみが体いっぱいに私を覆い尽くす。

2019年10月10日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

難しい

小松菜奈さんの大声で泣き叫ぶ表情が、ずっと頭の中にこびりついて離れない…。
「誰か、彼女を助けてあげて!!」と思わず叫びたくなるような、強烈なシーンでした。

観終わった後は、爽快感が1ミリも無く、罪悪感がばかりが残ってしまうという…。
この映画の行末は、各々が感じ、考えることが重要となってきそう。

舞台は精神科病院。
心に傷を負った様々な患者さんが生活している共同施設。
この病院では、部屋自体に鍵はなく病院の出入り口だけに鍵をかけています。
なので、患者さん同士が話したり、食事を共にしたり、外出も出来るという、なかなかの自由な環境。

だからなのでしょうか?
患者さん同士の中がとても良い反面、対立したりトラブルになりやすいのも事実。

この映画では、そのトラブルに巻き込まれた小松菜奈ちゃんと、彼女を守ろうとした笑福亭鶴瓶さんの葛藤が描かれています。

心の病という難しいテーマだからこそ、その演技も難しい…!
はずなのに、どの役者さんもまるで、本当に精神病を患っているかのような、レベルの高い演技でした!
皆さん、よく研究されているなと感心する、ところがいっぱい。

内面を表現するって本当に大変だと思いますが、一人一人が自分の役割を理解して、その役になりきっているところに感動しました。

中でも綾野剛さんの演技は天才的にうまかった!
普段から影のある役が多いからか、心に闇を抱える役は本当にリアル!
小松菜奈さんと、鶴瓶さんを支える重要な役どころになっていました。

精神の病というのは、周りがどうにかして解決できるような簡単なものでは無いのが難しい…。
結局、自分自身が変わらなければ、どうにもならない…。
病気を克服するには、起こってしまったことから、自分が変われるかどうかが大事ってことなのかもしれない。

悩みを抱えていない人間なんていない今の世の中で、自分が生きやすいように調節できるかどうかが大切になってくるのではないかなと思いました。

なかなか難しいこと書いてますが、心の病というのは根深い…。
一生その人の心に深く残ってしまわないことを祈りたいです。

今回は色々と考えさせられる映画でした。
原作があるようなので、そちらも読んでみたいです。

ガーコ
のんびりゆっくりさんのコメント
2019年11月18日

初めまして。
皆がガーコさんのような方なら、、、と感じました。けれど、偏見、失うことは、諦める事その繰り返しは多いです。あたしはチュウさんです。まだ映画は観ておりません。怖いけど、希望を持って、明日観てきます。感受性も強く怖さもあります。でも、関わる人の気持ちが1番に知りたいという事かな、、、背中を押されます(^-^)すみません。上手く言えなくて。。。何か学べる事を願って

のんびりゆっくり
ガーコさんのコメント
2019年11月5日

ヒミコさん
綾野剛さん素晴らしったですよね!
なるほど、役所広司さんも渋くてとても良いと思います。

ガーコ
ガーコさんのコメント
2019年11月5日

masamiさん
こちらこそ、コメントいただきとても嬉しいです。
とても心に響く映画でしたね。

ガーコ
ヒミコさんのコメント
2019年11月4日

綾野剛さんの演技力は本当に素晴らしいです!!! ラストの鶴瓶さんの演技(表情)が、ちょっと物足りなく感じました。役所広司さんに演じて欲しかったです。

ヒミコ
masamiさんのコメント
2019年10月11日

ガーコさんこんばんは。
多分同じ試写会に行っていたのですね。
近い感情を持てて嬉しいです。

masami