劇場公開日 2019年6月14日

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「人の気持ちに寄り添う」劇場版 誰ガ為のアルケミスト せつさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0人の気持ちに寄り添う

2019年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

途中、読みづらい箇所あったらすみませんm(__)m

株式会社FgGから提供されているスマホ向けアプリ
『誰ガ為のアルケミスト』の世界観を題材とした
完全オリジナルストーリーです。

劇中では、同アプリに登場する
様々なキャラクター達が活躍するシーンや、
原作さながらの台詞等と共に戦うシーンなどがあり
原作ファンであれば興奮すること間違いなし。
正直、グッときます。

カスミという普通の女子高生が
バベル大陸(所謂異世界)へととあるきっかけで飛ばされ、
仲間たちと協力しながら世界を救う・・・という
ファンタジー等ではよく見られる(?)ストーリー。

ただ、この物語をよくある異世界モノと
一括りにしてしまうのは、非常に勿体ないと思います。

私的に、特に凄いなぁと感じた所は
「普通の女子高生」と「異世界の住人」について
いい感じにお互いが悩みや不安などを理解しあい、
共有しようとしているなぁと感じた点。
途中、カスミとの間で軋轢が生じることもありますが
それさえも乗り越えて、お互いに理解しあう事ができる。
そんな、希望というか情熱のようなものを感じました。

他には、各々の人間が持つ感情の描写がとてもきめ細かだった点。
怒りや悲しみ、喜びや葛藤・・・といった感情が
同じ場面であっても、一人ひとり別々のものに感じられ、
彼らが自分たちにとても近しい存在のように思えました。
あぁ、同じ人間なんだなぁ、という感じ。
怖いものを怖いと思ったり、
悲しいことを悲しいと思ったりする事。
それは主人公のカスミだってそうだし、
異世界に住まう人びとだって同じ。

導入部分で少々唸ってしまう言葉も個人的には少々ありましたが
全く理解できない言葉ではなく、その取り巻きを考えれば
「あぁ、きっとこういう感情もあったんだろうな」と
なんとなく理解できるものでした。

取り留めのない感想になりましたが、
決して暗い気持ちになる映画などではなく、
とてもすっきりした気持ちになれる映画でした。
「人の気持ちに寄り添う」
「人の気持ちってこういうものなのかな」
みたいなフィーリングになる、
とても心温まる映画です。(内容は戦う系ですが・・・w)

是非もう一度見に行きたいです。

せつ