マローボーン家の掟のレビュー・感想・評価
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初監督作だが、映像に風格あり
スペイン出身の映像作家によるホラー作品は、怖さの中にもどこか哀愁を感じさせるのが一つの傾向か。J・A・バヨナ監督作「永遠のこどもたち」の脚本を書いた、セルヒオ・G・サンチェスによる初メガホンだが、自然光を活用し時代を感じさせる味わい深い映像も相まって、人目を避け肩を寄せ合って生きる家族の健気さや、精神的に追い詰められていく描写に心を揺さぶられる。
幽霊屋敷モノのように語り始めながら、途中からの展開に「おや、このサブジャンルは何だろう?」と観客を翻弄する巧みなストーリーテリングに感じ入った。事前にあまり情報を入れないほうがいいタイプの作品だろう(映画.comの解説も書き過ぎだ)。
アリー役のアニヤ・テイラー=ジョイは魅力的でなかなかよかったが、「スプリット」のような怪演は見られず少々期待外れ。彼女の俳優としてのポテンシャルを引き出し切れていない気がした。
NOT HORROR! 陰鬱 退屈 眠くなる
ホラーではなく、サスペンスですね。
ほぼ、ずっと暗く、陰鬱で、退屈です。
眠くなってしょうがなかった…
いいところは、アニャ・テイラー=ジョイが出てるだけ。
好みじゃなかったです。
これはいいサスペンスホラーだ
個人評価:4.0
ジョージ・マッケイの長男っぷりがとても好きだ。はじまりへの旅でもそうだった様に、弟や妹思いの誠実さがにじみ出ている。またアニヤ・テイラーが相手役となり、とてもキャストがよい。
一家の掟と不気味な屋敷がとてもマッチし、物語を混沌へと導く。監督の脚本と映像にセンスを感じさせる。
これはいいサスペンスホラーだ。
恐怖感は楽しめました
このジャケットからして、幽霊屋敷が題材だと思ってました。長男次男には1917の主人公とストレンジャーシングスのお兄ちゃんというキャストで、頼もしそう。ラストはそうきたかと騙されましたね。ツッコミ所もありますが(特に父親)面白かったです。隣人アリーが主人公でも良いかも。何気にアニャテイラーちゃんのファッションが可愛かった。
最初から何が怖いのかがわからないのにドキドキする。そしてただ怖いだ...
最初から何が怖いのかがわからないのにドキドキする。そしてただ怖いだけでなくいつの間にかどんどん物語の中に引き込まれていく。監督・脚本が「永遠のこどもたち」の脚本家と知って納得、終わり方も良かった。映像は美しく、屋敷も細部にわたって凝っている。今夏観た中で一番のホラーサスペンス、見応え十分、心に残る映画だった。
期待してたホラーとは違うけど
これはこれで楽しめた。
5つの掟を守らなければならないって話だけど、物語の中でそんなに強調されてなくて掟って何だったっけ?と忘れそうになる。っつーか忘れてた。
物語の中で感じた違和感の正体ってか伏線は回収できてたし終わり方も良し。
よくわかんなかったのが、1つ目の掟の21歳って期限。何か意味があったのかな?法的な何か?
それと5つ目の掟の、ちょいちょい出てくる砦。妹弟達をそこに留めて干渉を防ぐのと、安全を守るってことかな?
余談だけど、ビリー役のチャーリー・ヒートン。何か10年位前の窪田正孝に似てる気がする。
ホラーの棚に置くな。
ホラーの棚に鎮座していたのでホラーだと
思って鑑賞。
だが途中からもう
「これ多分ホラーじゃ無いな…」
と気付いてしまいました。そうすると展開が
思った通りです。でもちょこーーっとホラーかもよ?と思わせる演出入れたり…ズルイ。
詐欺だ。
役者さん達の演技は素晴らしかった。
でもホラー観たかったので肩透かし。
不満です。
サスペンススリラーの棚にあったら美しいけど
凡作だったかもな…ホラーと思って観させて
評価上がってる作品かなー…うん。ズルイ。
自分の土俵で勝負してくれ。
ユア・ストーリーなんて観てる場合じゃなかった!
13人もの人を殺した殺人鬼の父親から逃げるようにしてイギリスからアメリカへと移住してきた家族。姓も母親の旧姓に戻して、生家でもある大きな屋敷に到着した。過去を忘れて新しい生活を始めると決意した病弱の母、ジャック(ジョージ・マッケイ)、ビリー、ジェーン(ミア・ゴス)と幼いサム。しかし、まもなく母親が病死。母の死を隠し、4人は秘密を守ると誓いを立てるのだ。
海も近い、のどかな田園風景。兄妹は近くに住むアリー(アニヤ・テイラー・ジョイ)とも仲良くなり、やがて長男ジャックと恋に落ちる二人。1週間分の買い出しをして、図書館に勤めるアリーに会うのも楽しみの一つだった。しかし、恋敵のトム・ポーターの存在がジャックを鬱陶しくさせるのだった。移住届けを成立させるために200ドルと母親のサインが欲しいと告げられ、戸惑うジャック。なんせ、母親は死んでしまい、それは秘密にしなきゃならないのだ・・・
序盤にちょいと遠目に見えた猟銃を持った男。しばらくは姿を見せなくなってサムもホッとしていたが、大きな鏡に布を被せたり、天井のシミを隠したりと大忙しになったジャック。見えない何かを恐れているのだが、ジャックが屋根裏部屋に父親を隠していたことが原因だったのだ。イギリスで逮捕されたんじゃ?などと、ミスリーディングは続く・・・
長男の重責、家族の誓い、そして大きな要素となるのが“恐怖”に打ち勝つことだった。ジェーンがアライグマに餌をやろうとして手を掴まれたりとか、恐怖シーンはいくつかあった。さらに書類に偽のサインをしたことが原因で家を追い出されそうになる恐怖。忍び寄る“何か”を倒さねばならない。屋根裏部屋への通路をレンガで塞いだのに、そこへ呪いの金までも封じ込めたことも恐怖の表れだったのだろう。
何を書いてもネタバレになりそうな、そんなプロットではあるけれど、そうしたわざとらしさを超越する愛を感じた。ラストの笑顔にはほっこりさせられるが、その前に涙腺を刺激させられること間違いなしだ。
予想つかせない展開にただただ驚いた
レンタルショップで新作として出ていたので興味本位で借りてみましたが、鑑賞してみて思わぬ良作に出会った気分です。個人的にこの作品は記憶に留めておきたい作品になりました。
内容としてはとても密で途中展開についていけてないところがありましたが、100分程の映画としてしっかりまとめ上げており、最終的には話の筋が全て納得いく形で締めくくられていました。素晴らしいの一言。
ホラー映画でありつつ、そこに家族への愛、悲しみが詰め込まれていて見ていてドキドキしました。
ここでネタバレしてしまうとこれから見る人にもったいないと思うので書きません。
とりあえず何も先入観なしで見てください。
評価が高いのが納得いく作品でした。
ホラーと言うよりサスペンスパニック映画❗
星🌟🌟🌟🌟ホラー映画だと思って観ると肩すかしをくらうがサスペンスパニック映画だと思えばなかなか面白いです❗そんなに難しい作品ではなくちゃんと伏線も回収できていて私は面白かったし楽しめました❗役者もアリー役のアニヤテイラーなど今後活躍しそうな人達ばかりで良かったです❗特に彼女の出てるシーンは一種の清涼剤の役目をしている感じで作品の質を上げていると思います❗ネタバレになるので詳しく言えませんが推理映画を観てる感じで謎解きが面白かったです❗
単にアレとアレを組み合わせただけではない
観終わってみれば、メインのネタやホラーテイストで始まったのに…という流れは、先行作品のアレとアレが思い起こされるが、うまくアレンジしていて素直に観て素直に驚き怖がり素直に楽しめばいいのだと思った。
アニヤ・テイラー・ジョイはいわゆる美人からはちょっと外れているように思うが、『スプリット』でもそうだったように強い意志を感じさせる目がいい。今後の成長がが楽しみな俳優だ。
ホラーではない。
サスペンスでもない。ミステリーでもない。
ファンタジーの様なサスペンスの様な怖がらせがあり、最後は支離滅裂ですね。
明るい屋敷と風景の美しさの裏に、蠢く闇。そのコントラストが怖さを倍増させ、居た堪れないです。
ほろ苦いストーリー
映画館の予告で本作品を知り、ただのホラー映画と思いつつ観賞。
ストーリーがよく練られており、違和感を感じつつも気づかない間にそっと次の場面に変わっている。物語後半では違和感の全貌が見えてくるが、今まで見えていたストーリーとは別のストーリーが見えてきてほろ苦さを感じる作品だった。
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