劇場公開日 2022年2月4日

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「懐かしい!楽しい!泣ける!」ゴーストバスターズ アフターライフ おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0懐かしい!楽しい!泣ける!

2022年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

その昔、初めて「ゴーストバスターズ」を観た時は、本当に惹き込まれて自分もメンバーに加えてほしいと思ったほどです。数年前、そのリブート作品が公開された時も、うれしくてすぐに鑑賞しました。それはそれでおもしろかったのですが、まるで過去作がなかったかのようなストーリーに、やはり観たかったのはこれじゃないと感じました。しかし、ついについに昔懐かしい「ゴーストバスターズ」の正統なる続編がスクリーンに帰ってきました!

物語は、田舎の古い家に引っ越すことになった少女・フィービーが、地下研究室やハイテクガジェットを見つけ、祖父がかつてニューヨークで大活躍したゴーストバスターズのメンバーだったことを知り、祖父の残したガジェットを手に、仲間とともに邪神ゴーザに立ち向かうというもの。

序盤はゆっくりと話を起こし、初見の方にも優しく展開していくので、ストーリーそのものは本作単体でも楽しめます。また、鉄食いゴーストを利用したプロトンパック奪還、祖父の謎の行動、旧メンバーへの電話からのラストシーンなど、流れるように伏線を回収していく脚本もなかなか心地よかったです。しかし、世界観や登場人物など、過去作を色濃く継承している部分が多いので、少なくとも1作目だけは絶対に先に観ておいた方がいいと思います。

プロトンパック、PKEメーター、ゴーストトラップ、ECTO-1とすべてが懐かしく、敵も邪神ゴーザに門の神と鍵の神で、目新しさがないと言えばそれまでですが、往年のファンにはこれはこれでうれしいご褒美です。しかも、ラストはまさかまさかの夢の共演!仲間や家族との絆を感じさせる感動と、ハロルド・レイミスへの追悼的なシーンで、思わず目頭が熱くなりました。そして、そこからのレイ・パーカー・ジュニア!「わかってるね!」って感じで大満足です。

主演のマッケンナ・グレイスは、とにかくキュートで素敵でした。それでいて、祖父の血を色濃くひいている感じがすばらしかったです。本作は彼女の魅力に尽きると言っても過言ではないです。その兄や同級生役の子たちも、いい味を出していたと思います。大人側では、ポール・ラッドがしっかり脇を固めていました。

エンドロール後には、おまけ映像でも楽しませてもらいました。興行成績しだいではさらに続編もあるのではないかと期待がかかります。次回はいよいよ世代交代しての新生ゴーストバスターズ誕生でしょうか。今後も楽しみです。

おじゃる