劇場公開日 2020年2月28日

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「【人間に甘やかされて育った犬”BUCK"が、老ゴールドハンターと出会い、自らの血に流れる本性に目覚めていく姿をユーコン川源流の美しき背景を基に描き出した作品。】」野性の呼び声 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【人間に甘やかされて育った犬”BUCK"が、老ゴールドハンターと出会い、自らの血に流れる本性に目覚めていく姿をユーコン川源流の美しき背景を基に描き出した作品。】

2020年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ー ジャック・ロンドンの”白い牙”を読み耽ったのは数十年前。-

 今作は、上記作品と”野生の呼び声”をベースに描き出した作品である。

 <結論>
  良心的、且つ安心して、幼き子を持つ家族でも鑑賞出来る作品である。

  幾つか、理由を明記する。

 ・分かり易いストーリー。
  善人は、善人として。悪人は悪人としてきちんと描かれている所。
  (善人を演じた”オマール・シー”は矢張り良いなあ。)

 ・”BUCK"を始めとした登場する動物たちの人間味溢れる表情。CGの出来栄えが、作品に与える印象がとても良い。
 (例は幾つでも挙げられるが、老ゴールドハンター(ハリソン・フォード)の健康を気遣い酒を隠す場面の”BUCK"の表情など・・。

 ・ユーコン川源流の自然(含むヒグマ、森林狼たちの群)の美しさ。CGとは
分かっていても良い。
  取り分け、老ゴールドハンターがカヌーで”BUCK"を先頭に乗せ、3級クラスの川を下るシーンは野田知佑さんが、カヌー犬”ガク”を乗せて、ユーコン川もしくは四万十川を下るシーンを彷彿とさせてくれた。
 (この作品のあのシーンは、彼らの姿に影響を与えられたのではないか?、ト勝手に推測。)

 そして、”BUCK"は森林狼のホワイトグレーな毛並みも印象的な美しい女性狼との間に子を設け、ユーコン川源流を収める王としての”ポジション”を固めていく・・・。

 <原作を読み込んだ者としては、物語としては軽いタッチで進むが、今作は尺の短さ(100M)も含めて、幼き子供をお持ちのアウトドア好き(でなくても)ご家族で見て頂きたい作品である。>

 ー 現在、且つてない状況の中、ご家族で劇場で観るのは難しいかもしれないが、早く現状が収束し皆が安心して劇場で映画を観る事が出来る日が一日でも早く訪れる事を祈りたい気持ちで一杯である。ー

NOBU
bionさんのコメント
2020年2月29日

ユーコン川源流の自然は、きれいでしたね。ワンちゃんの不自然さに最後までのれませんでした。

bion