劇場公開日 2019年8月23日

  • 予告編を見る

「自分の深いところにあるもの」火口のふたり ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0自分の深いところにあるもの

2019年8月24日
iPhoneアプリから投稿

これまで経験したことがない未曾有の災害が近々、日本を襲うとしたら、やっぱり本当に好きな人と過ごしたいと思う。
セックスもしたい。
それが、僕の身体の言い分で、頭の言い分でもある。

好きってなんだろう。おセンチなのもあるけど、裸で抱き合った時に肌が擦れあってゾクッとする感覚も大切だったりする。
ただ、これは、男性目線の僕の感覚だ。
だから、女性の感想とは違うようにも思う。
女性は、女性で観て感じて欲しい。

セックスのシーンは、どこかぎこちなくて、自分自身のようで苦笑しそうになる。
原作の小説の中で、新幹線の場面は、個人的には一番エロティックだと思っていたが、映画ではバスの中だ。どうして、人に聞かれてるかもとか、見られるとか思うと人は興奮するのだろうか。
やはり気になってしまう。
まったりした時間の中の二人の会話も二人が溶け合うようで愛おしくなる。
湯船のお湯の下に見える乳房も独特のエロティシズムがあるような気がした。

「火口のふたり」は自分自身を再確認するような映画だ。
一番深いところにあるが、実は最も熱く激しい部分、そう、マグマのような。そして、二人は…マグマは、火口まで上昇し…。
セックスは、生命を繋ぐ行為でもある。
最期の賢治と直子のやり取りにもそれを感じる。
未曾有の災害があるかもしれないから投げやりなのか、生命を繋いでみようと考えたのか、答えはきっと人それぞれだ。

ワンコ
NOBUさんのコメント
2020年2月12日

おはようございます。

 瀧内公美さんなら納得だし、嬉しいです。彼女の人生や日本一悪い で凄い女優さんだなと思っていたので、親戚の綺麗なお姉さんが凄い賞を取った感じです。

NOBU
kossyさんのコメント
2019年12月11日

ワンコさん、コメントありがとうございます!
バスの中ってのが不自然といえば不自然。だけど、周りの乗客がみんな寝ていたなんてのはちょっと笑えました。
タクシーの仕事してると、ここでは書けないようなことにも遭遇したりするのですが、ご丁寧にバスタオルを持参して「すみません、今からちょっとイチャイチャしていいですか?」なんて言うカップルもいましたですよ…音がいやらしかったです。思い出してしまったw

kossy
えぷりんさんのコメント
2019年8月28日

最後は繋ぐことを選んだと信じたいです。

えぷりん