イエスタデイのレビュー・感想・評価
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ビートルズを知ってる人が見る映画
ビートルズを知らない世界でビートルズを歌う話。フラストレーションが溜まる瞬間が多くある。ビートルズ知らないと分からない部分がある。
最後は寝とって終わり。
オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ
着想が面白い。ダニー・ボイル監督作なのですね 🎥
主演ジャックを演じたヒメーシユ・パテルの歌が上手い。
ジャックを献身的に支える女性エリー( 中学の数学教師 )を演じたリリー・ジェームズのチャーミングな笑顔に魅せられた。
NHK-BSでの鑑賞 (字幕)
「もしある日、自分を中心に世界が回り始めたならば・・・」 そんな疑似体験を通じて、健全に努力して成果をつくることの大切さに気付ける映画です。
ある日、事故に遭い、目覚めたら、世界から「ビートルズ」の存在が消えていた。
それに気づいた主人公は、どんな選択をしていくのか?
「スター、アイドルになりたい」
「凄い人になりたい」
etc.
誰もが一度は描いたことがある夢、妄想を映画にしてみると・・・
きっとこうなるんだろうなーというストーリーです。
人の自己顕示欲の強さと、それに反比例する自己重要感の低さが、複雑に混ざり合いながら展開されていきます。
自分の選択は、健全なのか、不健全なのか。
そして、社会の役に立っているのか?
自分の存在価値、アイデンティティーとは?
夢や願望は実現したい。
でも、本当の意味で手に入れるためには、自分の努力が必要であり、それが大切なのだと改めて気付くことができる、どこかせつない、でも素敵な映画です。
補足:
意外にも、エドシーランが本人役で登場していて、ちょっと興味深いです。
予想を裏切る誠実なストーリー。
○作品全体
物語を眺めていると「こういう展開になるだろう」みたいな予想が勝手に浮かんでくるけど、その通りになってほしいと思うことはあまりなくて、裏切りを期待してることのほうが多い。本作はその裏切りを何度も起こしてくれる作品だった。
一番嬉しかった裏切りは、ジャックがスターになっていく段階で、驕りから一度挫折し、長い時間をかけて再びステージへ駆け上がっていく…みたいな何十回と見たステレオタイプの挫折がなかったところだ。ジャックは自分が歌う曲を借り物であると理解していて、ステージに立つたびに喜びではなく、真実を一人抱えて辛そうな表情でギターを鳴らす。失恋によってさらに孤独を深めたジャックが歌う『ヘルプ!』がその極地だろう。だから挫折や驕りを必要とせず、影を抱えたままの名声よりずっと隣にいてくれたエリーを選ぶことができた。ステレオタイプな孤独ではなく、徐々に訪れる孤独の中で選択するという物語。設定はファンタジーだけど、ジャックというキャラクターには一本気の誠心があったと感じた。
一方で生き続けたジョンレノンを登場させたのはパラレルワールドを最大限に使ったギミックだった。ジャックがエリーを選ぶことを決める「劇薬」のように感じて面白かった。ジャックとエリーの物語は少しずつ近づいたり離れたりを繰り返す繊細な印象があったけど、最初の停電の日といいジョンレノンのシーンといい、プロップポイントでは大胆なギミックを使って予想を裏切ってくれるのが楽しかった。
ラストでジャックとエリーが結ばれるのは予想通りではあるけど、予想通りであって欲しかった気持ちもあるし、裏切って欲しい気持ちもあったのでどう反応して良いか悩んだ。物語中盤、駅でエリーからアーティストの道を選ぶか自分を選ぶか選択を迫られるシーンの、あのものどかしさと切なさがすごくよかったから、ラストにもう一度その甘酸っぱさを味わいたいという気持ちが拭いきれない感覚。
物語への予想の裏切りと誠実なラストのコントラストに、良い意味で感情を振り回された作品だった。
○カメラワークとか
・場面転換でロケーションが変わる時の文字演出が印象的。普通の作品だったら画面下とか右端にテロップを入れて場所を説明するけど、本作は画面いっぱいに舞台と同化したような文字演出が。ダニーボイル監督作でいうと『T2 トレインスポッティング』でプロジェクションマッピングのような背景に映像を重ねる演出があったけど、ワンカットの中の情報量を増やすために動きをつける、動きを重ねてるのかもしれない。
○その他
・ジャックに驕りがなかったと書いたけど、一度強引に驕りを描いたシーンはあった。レコーディング中にエリーから電話があって、早く電話を切るよう急かされジャックが怒るシーン。すぐにジャックは謝罪するけど、そりゃあそこまで急でない要件であんな風に急かされたら誰でも怒るだろうと思うけどなあ。それを「スターになった驕り」として処理するのは描き方が雑だなあと思う。
・ビートルズを忘れなかった人たちがジャックへ優しい声をかけるところは、少し甘すぎやしないか?とも思ったけど、ジャックの歌う姿を見てジャックの心情を察したと思うと納得できた。
あとは上述のラストとかもジャックに甘いオチだなと思ったけど、その甘さがエリーとの焦ったい恋愛の甘酸っぱさを引き立たせている…のかも?
ハラハラドキドキ
自分以外がビートルズの存在を忘れてしまうという突拍子もない世界で、あたかも自分が作詞作曲したかのようにビートルズの楽曲をリリースし、富と名声を得ていく話。
罪悪感を抱えながらも成功していく主人公の興奮と葛藤がテンポよく描かれており、終始ハラハラドキドキした。
ビートルズの名曲がちょくちょく挟まれるのも楽しく、ファンムービーとしてもとても素晴らしい出来だった。
エドシーラン、ヘイデュードのくだりは笑った。
「ビートルズのいない世界は、たまらなく退屈よ。」
公開当時、めちゃくちゃ話題になっていた作品ですね。
地元の映画館では上映されてなくて観られなかったので、今更ながら鑑賞です。
「ビートルズが存在しない世界の話」という程度の事前知識はある状態での鑑賞です。
結論ですが、めっっっちゃ良かった。
台詞のひとつひとつがお洒落で繊細で、ユーモア溢れる言葉遊びにシビれる。ビートルズを題材にした映画だけあって音楽も素晴らしかったし、音楽業界を皮肉ったブラックジョークには声を出して笑ってしまいました。最後にはほっこりした気持ちになれる、非常に面白い映画だったと思います。「誰にでもおススメできる良い映画」でした。
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イギリスの田舎町でミュージシャンを目指しているジャック・マリク(ヒメーシュ・パテル)は、幼馴染の女友達であるエリー・アップルトン(リリー・ジェームズ)から支えられながら音楽活動を続けていたが全く芽が出ず、アルバイト暮らしを続けていた。音楽の道を諦めかけていた彼だったが、ある日交通事故に遭い、一時的に昏睡状態陥ってしまう。目を覚ましたジャックが目にしたのは、世界一有名なバンド『ビートルズ』を誰も知らない世界だった。
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まず設定が面白い。
もしも自分以外がビートルズのことを知らない世界に行ったならどうなるのか。「私ならどういう行動をとっていただろう」と想像するだけでも楽しい。ビートルズではなく、例えば誰もが知る有名な小説とか映画を知らない世界だったならどうだろう。三日三晩考えていられるほど面白い。
しかしながら、世界的に有名なビートルズの曲であっても、流石に歌詞を一言一句覚えているわけがないから、ジャックが一生懸命、ああでもないこうでもないと記憶を頼りに引っ張り出してくるしかない。その描写が妙にリアルで細かくて、思わず笑ってしまいましたね。
そして脚本が素晴らしい。
言葉の端々にあるお洒落な言い回しが個人的にたまらなくて最高でした。好きな台詞はたくさんあるんですが、個人的にはジャックを勧誘する敏腕女性マネージャーのデブラの台詞で、音楽業界への誘いを「世界一甘い毒杯」と表現しているのが気に入りましたね。その後に「この誘いに乗らないならイギリスの田舎に帰ってぬるいビールでも飲んでろ」っていう台詞も「毒杯」と「ビール」が掛かってて最高ですね。これ以外にも本作の脚本や言葉遊びにはシビれてしまうような絶妙なワードチョイスが多かったので、単調になりがちな会話シーンでも全くダレることなく鑑賞することができました。
そして何より、音楽の素晴らしさ。本作の一番の魅力と言っても良いです。
ビートルズは今から50年以上前の1970年には解散しているバンドなので、「ビートルズリアルタイム世代です」って60代以上の人だけなんですよね。この映画を観ている中にはビートルズを「自分が生まれる前の古い音楽」と認識している人も少なからずいると思います(私もそうでした)。
しかし本作を観てみればわかりますが、不思議なことにほとんどの曲を「知っている」んですよね、全然世代じゃないのに。テレビ番組のBGMだったりコマーシャルソングだったり、私の中学時代には音楽の教科書にビートルズの曲が掲載されていました。それほどまでに、「ビートルズ」という存在は、私たちの生活の中に当たり前のように存在しています。だからこそ、映画の後半に登場する女性の「ビートルズがいない世界は、たまらなく退屈よ」という台詞を聞くと「確かに!」って思っちゃうんですよ。
今から50年も前に活躍していたバンドが、現代の我々にも影響を与えている。
本当に素晴らしいバンドだったんだと実感させられます。ここまで私たちの生活に密着したミュージシャンは他にいない気がします。そういう意味でも、本作のテーマに「ビートルズ」を選択したのは良いチョイスだったと感じました。
本作は「ダニー・ボイル監督からビートルズへのラブレターだ」と言われています。
同じように、このレビューは、本作に感動した私からダニー・ボイル監督へ向けたラブレターです。本当に素晴らしい映画をありがとうございました。
あらゆる人に観てほしい素晴らしい映画でした。オススメです!!
斬新な発想…
ビートルズを知らない世界。世代を超えた名曲の数々。改めて思い知らされるし、主人公は盗作だけど、世に戻してくれたことに感謝すると思う。ストーリーはリリーとの中々進まない恋と共に爽やかな演出になっている。金儲けに走るわけではなく、盗作してることにどこか後ろめたさを感じてるのも○。ケイト演じるマネージャーもコミカルなガメつさで全体的にライトな印象。リリーがとてもキュートな演技。
まとまりのある作品でした
ビートルズが記憶から無くなるという設定からエンディングまで分かりやすくまとまりのある作品だと感じました。
ただ、最後が告白してハッピーエンドというのがちょっと物足りなかったようにも思いました。もう少し捻った展開を期待してしまっていたので。。全体的にはいい作品でした。
ビートルズ讃歌と恋愛とファンタジーをミックスした行儀のよいイギリス映画
20世紀ポップミュージックの最高峰ビートルズ讃歌のファンタジー映画。全世界が謎の停電に襲われる出来事を切っ掛けに、世の中からビートルズの音楽が何故か完全に消え失せてしまう。元音楽教師の今はスーパー販売員で鳴かず飛ばずのシンガーソングライターのジャック・マリックは、記憶を頼りにビートルズの数々の名曲を再生し、一躍時の人となる。幼少期から夢に見た名声と富を遂に実現するかに見えたが、盗作した許し難い嘘を付きとおすことで自責の念に駆られ、本当の自分に返るという善良な主人公の物語。そこに名脚本家リチャード・カーティスが、シンプルにして清潔な恋愛を絡ませる。幼馴染の女友達エリー・アップルトンは中学教師の傍ら、売れない彼のマネージャー兼運転手を献身的に尽くしている。そんな彼女を棄てる形になるのが男として居た堪れない。男が一度大きな嘘を付くことで、改めて気付く自分の本心が簡潔明瞭に描かれている。演出のダニー・ボイルは短いカット繋ぎでテンポ良くそれを描く。映像の鮮明な色の美しさと自由自在なカメラアングルが、単調なストーリーを補う。
主人公ジャックを演じるヒメーシュ・パテルの極普通の個性が役柄に合っているも、一番演技が自然でいいのはエリーを演じたリリー・ジェームズだった。勿体ないのは、ジャックの友人ロッキー役のジョエル・フライと剛腕マネージャーデブラ・ハマー役のケイト・マッキノンで、前者は最も身近にいるローディーとして主人公の才能を疑うべき立場にあると思うのだが、ユーモアと変人キャラのどちらも薄味に終わり、後者はお金しか関心のないキャラクター表現が凡庸でつまらない。意外だったのが、ジョン・レノンにそっくりのロバート・カーライル。作品中一番の映画的なシチュエーションとなる場面では、主人公が歳を尋ねてジョンが78歳と答えるところに思わず涙ぐんでしまった。
ビートルズの曲に詳しければ細かいネタをもっと楽しめるだろう。それでも聖地巡礼のようにリバプールをロケーションしたシーンは素晴らしいと思う。ただし、ビートルズの音楽を知っている二人の登場人物によってビートルズを讃えるのは良いのだが、その理由の謎解きがどうしても知りたくなる。結論として、音楽と恋愛とファンタジーがそれぞれ分離した脚本の出来という、贅沢な不満が最後に残ってしまった。
ビートルズ好きにはたまらない
もしも・・・だったらというのはよく使われる映画のモチーフですが、この映画に関してはそれよりも主人と2人の恋愛のほうに引き込まれてしまいました。
あと、何といってもリリー・ジェームズ(エリー・アップルトン役)の魅力に尽きる映画です。幼い頃から彼が好きだった彼女の気持ちがひしひし感じられました。特にリバプールの駅で彼がロサンゼルスに行ってしまう別れのシーンは、彼女の気持ちを思うと泣けてきます。
たまたまビートルズの曲を他の人が知らないことによって、自分の曲としてスターダムにのし上がっていくちょっとずるい感じに思えた主人公でしたが、最終的には彼女を選んだ事は想定内の展開とはいえ、単純に純愛物語と思って見ていれば感動的なエンディングでした。
もしジョン ・レノンが生きていれば、この映画の製作時期に78歳になっていて、映画に登場するジョンと同じでしたね。
もしポール・マッカートニーが出てきたら、変なコメディになっちゃったでしょうね。
無性に聴きたくなった
世界中の誰もが知ってて、
誰もが聞いたことのある曲を作ったBeatlesだからこそ成り立つ世界観です。
製作側の、リスペクトを感じました。
なかなか強気。
所謂Beatlesのメンバーは登場しません。
だからか?
この手の映画にありがちな寒い感じはせず、
誰が観ても楽しめる作品に仕上がっています。
この設定を思いついた時点で大勝利。
厚みのあるストーリーというわけではないですが、暇はしません。
始めから終わりまでBeatlesの名曲に導かれた爽やかな場面運びとなっており、見やすさ、後味ともに良好です。
そして、改めて聴くと、
どの曲もどの曲も、本当に素晴らしい。
これを観ると、
無性にBeatlesの曲が聴きたくなります。
予想通りの内容で期待以上の爽快感
題材の惹きが抜群の異世界転生もの。
売れないミュージシャンがビートルズの存在しない世界でビートルズの曲を歌う。
これだけでもうワクワクできる設定です。
まず主人公が無骨な好青年なのが良い。
お金や欲に溺れず、盗作してることへの罪悪感や葛藤を常に抱えているのが好感を持てる。
恋愛面にもドラマがある今作だが、決して性格に問題があるとか、生活がだらしないとか、そういう理由で揉めるわけではない。
あくまでも気持ちのすれ違いが主で、男女ともに非常に真っ直ぐな生き方をしているのに好感を持てる。
最後まで二人を応援しながら見ることができたので、とにかく爽快指数の高い鑑賞ができました。
同じ記憶を持つ者として主人公に感謝するビートルズファン。
愛と幸せについて語る86歳のジョン・レノン。
終盤、この2つのシーンは特に胸を打ちました。
罪悪感に押し潰されそうになっている主人公の心が、どんどん浄化されていく過程が上手く描けていたと思います。
最後のクライマックスも含めて、本当に晴れやかな気分になれる作品でした。
ビートルズの曲は本当に有名作のメロディーを知ってるぐらいで、細かい歌詞や幾つかの曲は分かりませんでした。
歌詞を間違ったり思い出すシーンや、レコーディングシーン等は知っていればもっとニヤニヤして見れたと思うので、そこは悔しいですね。
一方で通じない言葉を逐一検索して確かめるところや、どんな名曲でも最初はなかなか聞いてもらえないところなど、妙にリアリティーあるシーンが凄く面白かったです。
設定はファンタジーだけど露骨にファンタジーしてないところが好みでした。
映画って楽しいと久々に思えた‼️
もともとThe Beatlesやイギリスが大好きなのだけど、それを差し引いても、着想や脚本、配役全てが完璧と思える作品だった。
スタッフを見て、「あ~!」と納得。
そりゃ出来が良いはずだわ。
正直、ボヘミアンラプソディにはがっかりした派なので、下手に脚色したドキュメンタリーにしなかったことに拍手です。
イエローサブマリンの奥さんの台詞が好き。
この映画を創ってくれた人達に、同じ言葉を送りたいです。
いろいろ詰め込まれているのに、きれいに収まっている。気持ちいい映画
ビートルズの歌詞を聞きながら、彼らがいかに天才だったか。彼らがもしいない世界。そんな世界で自分だけが生きることになったら。アーティストの創造することへの悩み。現代の天才エドシーラン、そしてジョンレノンは何を語るか…。歌手で成功することよりも、大切なことは?
パラパラユーロビート世代なので、 全くビートルズを通らずに知識なし...
パラパラユーロビート世代なので、
全くビートルズを通らずに知識なしで見たけど
楽しかった(^○^)
主人公はビートルズ好きだけど、
全部の歌詞を丸暗記してるようなコアでマニアックなファンてわけじゃないところとか自然で、
ファンじゃなくてもわりかし見やすいと思う
ビートルズがいない世界線でジョンレノンが生きてる設定も夢があって素敵なファンタジー
みんなが考えるもしも…だよね
ビートルズ以外にも色んなモノがなくなってて笑える
ルール違反の映画だけれど楽しめばいい。実際、楽しいし。
映画を構成する要素として、音楽がいかに大切かを、あらためて実感させてくれる映画です。ビートルズの楽曲を使うのは、普通の映画ならあり得ないけれど、このストーリーなら大手を振って使える。サクセスストーリーと、なかなか成就しない恋愛をビートルズ音楽でパッケージすれば、楽しくないわけがない。ストーリーの多少の無理は無視して、どこかに隠された意味探しなんて頭を使わず、単純に楽しめる映画になっています。
でも、ちょっとセコイ。
主人公ジャックは、自分からわき出したものではない音楽を利用して、富と名声を手に入れることに罪悪感を覚え、普通の生活を選択する。彼女との愛を大切にして、つつましやかな幸せに足るを知る。ジャックの生き方、映画のベタな着地点に、見る者は安心感と共感を覚えるわけです。
でも、映画の制作者達はビートルズ音楽を利用して、富と名声を手に入れているじゃないですか。ビートルズ音楽を使いまくりの映画なら、そこそこヒット間違いなし。この映画のコンセプトを思いついた製作者は、きっとニヤついたに違いないと思うのです。
ジャックのように才能のない凡人は足るを知るべきだけれど、才人は違うのだよ、という事でしょうか。
ま、つべこべ言わずに、製作者たちの手のひらの上で、単純に楽しんでいればいいのですが。実際、楽しいんですから。
それにしても、自分の中からあんな音楽がわき出してきたなら、本当に幸せだろうね。やっぱ、ビートルズは偉大です。
ビートルズ大好きの友人に
勧められて観ました。
主人公に感情移入とか共感とかがあまりなかった、好みの問題だと思う。でもヒロインの幼なじみの女性がとても可愛くて引き込まれた。見た目がとても可愛いいし、性格も一途で更に可愛い。
不満点
ワープ?異世界?でもビートルズを知っている2人の謎が残ったまま…。
最後にライブのMC中に彼女に告白するシーン。自分が売れるきっかけを作ってくれた恩人が自分が振った彼女と付き合うことになったの知っていて、2人が客席にいることを知っているのに、サプライズ的に彼女をライブの映像で映して告白。そして略奪。
なんだかここでも主人公には共感できなかった…。
でも、すごく面白かった!というのが全体の感想。
1番グッときたのは、ホテルでhelpを歌うシーン!
迫力があって、本当に助けを求めている切実な感じが出ていて、ものすごくかっこよかった!!
老いたジョンレノンに会いにいって、彼は絵描きになっていた場面もいい。ジョンレノンソックリ!!神々しい場面だった。
音楽界の大物役にエドシーランという人が実名で登場していた。しかも結構がっつりとストーリーに絡んできて、展開に必要な人物だった。エドシーランに詳しくて好きだったら、そこも楽しめたんだろうなと羨ましくなりました。
ビートルズの曲を大音量で聴きたくなりました。
ビートルズがいないハッピーエンドの世界
「〇〇がない世界」を描いたパラレルワールドの物語にかつてハッピーエンドがあっただろうか。まさかリアルに戻らず終わるとは思わなかった。夢落ちや「世にも奇妙な物語」の様な後味の悪い終わり方になるんじゃないないかと不安させる展開。終始ハラハラさせられた。シナリオがとにかく上手い。レット•イット・ビーの歌い出しを邪魔するくだりもまんまとハメられた。あとエドシーランガッツリ出すぎ。エンドロールまで監督を知らなかったけどダニーボイルと知って納得。キャラの活かし方、人類愛に満ち溢れた素晴らしい映画。UKをより好きになりました。
ベタだけど、そこがいい
ビートルズを誰も知らない世界でただ1人、ビートルズを知ってる売れないミュージシャンが、ビートルズの曲を歌ってスターになるって話。
まあ、展開はベタなんですけど、人生で大事なものとは?っていうのが明確に描かれていて、読後感というか、ハッピーエンドになるのが、すごく心地いい。
…でも、今の時代にビートルズが出てきて、当時のようにヒットするかっていうと…どうなんでしょうね?
あと、ジョン・レノンらしき人が出てくるんですけど、どういう人生を送っていたのか、実際曲を作っていたのか(この映画上で)、その辺がうやむやでわからなかったのが、ちょっと残念。
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