劇場公開日 2019年10月4日

  • 予告編を見る

「どんな色にもならないで君は街を染めるよ」ジョン・ウィック パラベラム KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0どんな色にもならないで君は街を染めるよ

2019年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

Sushi Masterに恋してにんじゃりばんばん♪なんだかにんじゃりばんばんBlood Blood Blood鮮血も舞う♪飛んでけにんじゃりばんばん常識を変えたら殺し合いも日常に♪

ビバ!ジャポニカスタイル!
馬に乗り銃を放ちバイクに乗り刀を振り回すネオ武士道、自分に刺さったナイフで武器調達、乱れ降る銃弾の嵐。
今回もふんだんに用意された殺しのステージ、そのぶっ飛んだアイディアに脱帽。
笑いながら大興奮していた。
死に至る強烈な痛みもストレートに見せてくれるサービス精神。

ウィック狙われる→めちゃくちゃ殺す→ちょっと移動する→めちゃくちゃ殺す→また移動する→めちゃくちゃ殺す、の予定調和のワンパターンながら、変わりゆく状況とイカれたアクションを楽しめる。
だんだん生傷が増えていくウィックにハラハラの気持ちも出てくる。

「主席の下で」
ガチガチで非常にめんどくさい組織のルールと、それを振りかざすベリーショート美人へ溜まる鬱憤がアクセントになる。
いつまで内内でドタバタやってるんだ…と思いつつ、今後の展開がまた気になってしまう。
要は貸し借りの話なのに大袈裟に血の誓いを交わすまどろっこしさが馬鹿馬鹿しくて好き。
レトロフューチャーな事務局の雰囲気が好き。

銃撃戦も肉弾戦も、スタイリッシュと泥沼感の絶妙なバランスで見せてくれるので、爽快かつドキドキできる。
すぐ股間狙っちゃうの、肉肉しくてほんと好き。
銃弾も限られているのに、念入りに一人に何発も撃ち込む無駄遣いもまた良し。
弾込めの瞬間って実は何よりもクールかも。

とにもかくにもスシマスター軍団がお気に入り。
サムライたるもの、飛び道具は使わんのだぜ!
カタコト日本語もご愛嬌。
寿司屋の名前が「平家」ってことは…マスターの名前は「清盛」ですか!?それとも「敦盛」?熱盛ィ!

少し残念だったのが、常に姿勢良く慇懃で凛としていたホテルマンの戦闘態勢がそんなにカッコ良くなかったこと。
いや、新しい面を知れて嬉しいしテンション上がったけどね!?
あの人なら背筋ピーンのままバンバンやってくれるかと、そんなわけない期待をしてしまったので。
勝手に思い込んでてごめんね。メットの中に銃弾ぶち込んどいて。

そろそろジョン・ウィックにおいしいご飯とぬくぬくのお布団と消毒液を差し上げたいところ。
犬と車と妻以外に何が好きなんだろう。

KinA