劇場公開日 2019年6月28日

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「メディアと人生と」新聞記者 Nさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0メディアと人生と

Nさん
2020年3月15日
iPhoneアプリから投稿

アカデミー賞受賞おめでとう!ということで、見ていなかったので見てきました。

メディアの世界が実際こうなのかはわかりませんが、深くて、とても怖い世界ですね。自分の目に見えるもの、供給されている情報も、なにが真実でなにが間違いなのか。間違いと言われていることも、それもまた間違いかもしれない。情報が溢れかえる世の中で、だまされずにというか踊らされずに過ごすのはすごく難しく、自分の感覚や感情を信じるしかない事もあるのかなと思います。

こんな大きな権力との戦いとの話とはずれますが、やはり自分の信念ややりたいことと反する仕事を仕方なくやるというのは、少なからず直面することで、その苦悩が伝わってくる映画でした。信念だけでは生きていけない。大切なものを守れない。この映画の本田翼は、自分が大変な中でも忙しく苦悩してる松坂桃李に優しく寄り添うかんじで、守るべき家族、大切なものの象徴という感じで非常に愛おしく見えました。実際にお産の時に旦那にあんなに優しくできるというのはリアリティとしては。。ではありますが、笑。

シムウンギョンは眼に力があって迫力があり、素敵な表情をしていました。ちょっとこの映画だけでは実力のほどを判断しきれなかったので、また出演作を見てみたいなと思います。

すごくストーリーに重みがあるので、この作品でアカデミー賞獲れたのは関係者のみなさん嬉しかっただろうなと思います。主演賞のお2人含め、おめでとうございました!

N