劇場公開日 2019年4月5日

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「映画でアメリカを丸裸にしていく」バイス ハクタカさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映画でアメリカを丸裸にしていく

2019年4月15日
iPhoneアプリから投稿

内容は難しい。
しかし、この映画を通して、私たちの国のことをものすごく考えさせられました。

アメリカ合衆国の治世者って、本当に馬鹿しかいないのかと錯覚してしまうくらいの皮肉たっぷりな内容になっています。
私欲まみれ。
「犠牲」というのが、彼らには見えていないかのよう。
でも、ラストに副大統領が「私は絶対謝らない。なぜなら 自分がやってきたことは 国民が望んだことだから」と述べたシーンでは、心が揺れました。
一概に彼を非難することもできないかもしれないなと。
選挙で彼を支持した人々がいるんですものね。

アメリカ政権の内部を暴露する映画をここのところ見たこともあり、アメリカのことをたくさん知ることができました。
当国民だったら、そういう映画を見ることにより危機感を抱き、より真剣に政治について考えるのだろうな、選挙に確実にいくのだろうなと思いました。
映画を通して 国が変わっていくのかもしれない。

さて、我が国日本ですが。
なかなかこういう映画はありませんよね。
国民が政府を監視するように仕向ける映画は。
受けが悪いからでしょうか?
つくろうとする監督をほぼ知りません。
商業目的ばかりの映画が流行るこの国、この国民へ警鐘を鳴らしてくれる映画として、この映画の評価を高くしました。
日本人まずくないか?

ハクタカ