劇場公開日 2019年6月7日

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「映画らしい映画よね〜」エリカ38 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0映画らしい映画よね〜

2019年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

事実は小説より奇なり〜

投資詐欺でだまし取ったお金で
60超えた女性が38歳と偽って
海外で若い恋人と夢の生活の最中に逮捕された!!

こんなドラマを想像だけで作ったら絶対嘘っぽくなるけど
事実の方がよっぽど飛んでもないので
この手の事件が起きると世間の人は

なんでそんな事が〜??
と、素朴な疑問となってこう言う映画が成り立つ。

実録ものはやっぱり強いし面白いな〜

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

浅田美代子と言うと、いつもさんまに突っ込まれてる
天然ボケのタレントというイメージが強いけど
ファッション雑誌をよく観る方なら
浅田美代子さんが時折、
結構セレブな特集の取材を受けているので
最初の方の投資セミナーの主催者として
高級な洋服をサラッと着こなして登場するシーンなどは
案外「地」なのかな〜みたいに感じる。

そして、人を騙してるはずがいつの間にか、
自分を正当化して行く精神構造が
如何にも女性らしくて、観ていて、実は自分中にも
同じ様な気持ちが潜んでいる事に気付かされる。

ただ長くやってるだけの女優さんじゃ無いよな〜

そう言う所も含めて、
浅田美代子でこの映画を企画した樹木希林さんは
やっぱりしんそこ映画が好きな人だったんだな〜
その上、樹木希林さんの動員力は亡くなった後も健在!

ちょっと昔っぽい粗めの粒子の画面が
何となく怪しさを醸し出して良い感じ。

それと、平岳大さんの、いかにも怪しい浮世離れ感!!(笑)
パンピーとは違う次元で生きてる人間感!
ピッタリすぎて笑っちゃった!!流石です。

ただ、最近観た実録犯罪もの
クリント・イーストウッド「運び屋」みたいな
カラッと明るい作りにすることも出来たんじゃなか?
死人がいない事件なら、日本の映画でもカラッとしたものを
作って欲しい気もするな〜〜

@もう一度観るなら?
「映画館の方が最後の海外生活の抜け感が楽しめるとは思います」

星のナターシャ