劇場公開日 2019年7月5日

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「人は自己を肯定しなければ生きていけない」Girl ガール マツドンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0人は自己を肯定しなければ生きていけない

2019年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画は、主人公のララが男なのに女の心をもった人、とは感じさせる事はありません。女の子なのに体に余計な物がくっついてしまっていたり、大切なものが欠けている、その逃げようのない事実が彼女を苦しめている。彼女を閉じ込めているその体は、人から男と呼ばれる。そうしたララの苦しみが、痛いほど伝わって来る映画です。それは映像の作り方、抑制のきいた表現、優れた演技のなせる技でしょうか。
ひと言で表すとすれば、『自己を肯定するための、ぎりぎりの闘い』。それは性同一性の問題を抱えた人の痛みであると同時に、決して少なからぬ人にとっての自己の問題なのではないか、そんなふうに思いました。

マツドン