劇場公開日 2022年7月1日

「自分たちのキャンプ場を作って、ゆるキャンデビュー」映画 ゆるキャン△ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5自分たちのキャンプ場を作って、ゆるキャンデビュー

2023年5月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

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萌える

私はインドア派である。
休日の過ごし方は専ら映画鑑賞。劇場に行くか、無い時はDVDもしくは配信三昧。
かと言って、アウトドアに全く興味も関心も無いという訳ではない。何処までがアウトドアの括りが分からないが、
外食は好き。弟や友人らとちょくちょく。
外食のみならず、時には旅行も。弟とは年一回温泉旅行(今身内は私と弟の二人のみ)。友人らともコロナ前は年一回旅行に行ったもんだ。札幌とか東京とか、何と言ってもUSJ。
旅行が最たるものだが、友人らとバーベキューもしたもんだ。コロナの煽りでバーベキューが出来る自然公園は閉鎖してしまったが…。
キャンプはした事ない。我が県にもキャンプ場は結構あるようだが、色々用意も必要だし、なかなか赴ける機会が無い。
でも、一度はやってみたい…。
そんなキャンプを、ゆる~く疑似体験出来るのが、本作。

緩やかなキャンプ(=“ゆるキャン”)を楽しむ女子高生5人を描いた人気コミック。
それをアニメ化し、2シーズンとスピンオフ。
本作はその劇場版。
ちなみに…と言うか、いつもながらコミックもアニメも未見。タイトルや大まかな概要だけは知っていた。まあ、そんな小難しそうな話ではないし。
何となく興味を惹かれ、鑑賞。こういう可愛い女の子たちのアニメは(こっそりと)嫌いじゃない。
『けいおん!』のキャンプ版として見れば。それに話もアニメシリーズを見てなければ入っていけないというものでもなかったのもありがたかった。

アニメシリーズでは高校生だが、本作では社会人に。各々仕事に就いている。
なでしこ。主人公の一人。東京のアウトドア用品店勤務。
リン。もう一人の主人公。名古屋で出版社勤務。
千明。東京のイベント会社から地元の山梨の観光推進機構に転職。
あおい。山梨の小学校で教員。
恵那。横浜でペットサロンのトリマー。
初めましてのアニメはまずキャラを覚えるのに一苦労。でも本作は髪の色がそれぞれカラフルで、性格も個性あり。難なく覚えられた。
そんな5人が卒業以来集って、久々の“ゆるキャン”。
…ではなく、
自分たちでキャンプ場を作る。

言い出しっぺは千明。地元の郊外に放置された施設跡地。
ここをキャンプ場に作り変えたら…。
帰郷したリンにまず声を掛け、SNSで友人たちにも発信。
皆、乗り気。仕事の合間や週末を利用して、役割も決めて、キャンプ場作り開始!

キャンプ場って作れるものなの…!?
勿論手続きや目的などは必至。それを届け出て認可されれば、後は自分たちの理想のキャンプ場作り。
グループ、ソロ、子供の遊び場やドッグランも。
夢やイメージ広がる。
ある物を再利用したり、地元の人たちにも助力して貰ったり。
“ゆるキャン”ってくらいだから、気長に…って訳じゃない。今は冬。夏にはオープンを目指す。後半年!
大変。やる事もいっぱい。
でも、また5人で集まって何かをやる事が楽しい。

キャンプ道具のあれこれやうんちくいっぱい。やはりこれらの拘りを感じるリアルな描写。
キャンプが題材なので、自然描写は本当に魅力。実際にある場所も登場しているらしく、これらもさすが日本アニメの画力と表現力。
キャンプの醍醐味は、食事。美味しそうな料理を手作り。あの“サーモン祭り”なんて食べてみたい~!
それから、恵那の飼い犬、ちくわが超キュート!
登場キャラ皆、善人だけ。キャンプ描写はリアルだが、雰囲気や話はファンタジーみたい。ツッコミ所や無理設定も感じるには感じる。各々仕事との両立は大丈夫…? そもそもそんなに上手くいく…?
話の展開はゆったりまったり。ドラマチックな展開は起きない。唯一、思わぬ物が出土され、キャンプ場作りが白紙になりかける。が…
ただただ、この世界観に身を委ねて。
女の子たちのずっとずっとの友情も素敵。

“ゆるキャン”初体験だったが、なかなか心地よかった。
機会あればアニメシリーズデビューも。
実写ドラマもあるらしい。こちらキャストが魅力的。
それらもいいが、でもやはり、実際に“ゆるキャン”してみたい。
色々大変かもしれないが、でもきっと楽しいんだろうなぁ…。

近大