劇場公開日 2022年7月1日

「【”富士の高嶺の山際、少し明かりて・・。”キャンプ、登山で一緒の釜の飯を食べた友は、生涯の親友になる可能性が高い。5人の女性がキャンプ場を作る事を諦めない姿を柔らかに描いた、成長物語である。】」映画 ゆるキャン△ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”富士の高嶺の山際、少し明かりて・・。”キャンプ、登山で一緒の釜の飯を食べた友は、生涯の親友になる可能性が高い。5人の女性がキャンプ場を作る事を諦めない姿を柔らかに描いた、成長物語である。】

2022年7月22日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

ー キャンプで、焚火を興し、酒を呑みながら只、炎を見ている時間が好きである。
  何時間でも、見ていられる。
  そして、焚火が消えかかり、そこら辺りで拾って来た薪が白い炭になる頃に、シュラフに入るのである。至福の時間である。-

◆感想

・キャンプ好きの女子高生達が、就職し離れ離れになり、夫々が別の道を歩み始めても、彼女達の結束は固い。
 千明という女性が、自分達の愉しみを他の人にも知って貰いたい、とキャンプ場を力を合わせて整備していく姿。
ー リンという名古屋のしゃちほこ出版社で働く女性が主人公であるようだが、他の4人との繋がりの強さが、やんわりと描かれている。
  キャンプ好きの方はご存じの通りだろうが、何故に野外で食べる食事はあんなに美味いのだろうか。-

・順調に進んでいたキャンプ場作りだが、縄文時代の土器の欠片が見つかったことで、一時中断するシーン。誰もが、やや肩を落としつつも悲観的になる訳でもない。あくまで、自然体で事の流れを受け入れる姿。
ー 私が縁のある都市は、掘れば遺跡に遭遇するという所であったので、土器が見つかっても平気で”見なかった事にして”工事を進めたものだが・・。バイトしてたんです・・。
  だが、彼女達は強引に自分達の計画を進める訳でもなく、遺跡とキャンプ場を一緒にするという折衷案を考え出す。
  思考が、柔らかいのである。-

・八ヶ岳の本沢温泉のシーンは、懐かしかったな。劇中でもリンが驚いていたが、脱衣所もなく湯の直ぐ脇に登山道があるのである。
 学生時代は恥ずかしかったが、その後はフツーに入ったなあ・・。
ー 全然、変わっていなかった事に、嬉しい驚きを感じたな。-

<今作の良さは、登場人物達が日々の忙しき仕事をしつつ、自分達でキャンプ場を作る姿を、コメディ要素を絡めながらも、キチンと描いている所であろう。
 久しぶりに、登山をし、その後ソロキャンプでもしようかなあ、と思ってしまったホンワカ映画である。当方が登山が好き、と言う事もあるかもしれないが、今作は佳き作品であると思いました。>

NOBU