劇場公開日 2020年2月28日

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「【時空を超えたラビリンスを彷徨う男。夢か現か、実に美しいアーティスティックムービー。】」ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【時空を超えたラビリンスを彷徨う男。夢か現か、実に美しいアーティスティックムービー。】

2020年3月7日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

 ビー・ガン監督作品は初めて観るので、今作を上映してくれた映画館のHPで映画のニュアンスを確認する。

 そこには、”ストーリー性を求める方には向かない・・、芸術作品として映像や音楽が美しいだけで映画が観れる、という人にはお勧め”とある。
 (実に有難い映画館である。)

 成程。
 カンヌ国際映画祭<ある視点部門>正式上映作品だものね。

 で、そのような心持で鑑賞。

 ザックリと粗筋を書くと、父の死で、久しぶりに故郷、凱里に戻った男(ホアン・ジエ)が且つての運命の人、ワン・チーウェン(タン・ウェイ:初見だが、ミステリアスな美しさに魅入られる。)を探す旅に出る・・。

 であるが、とにかく不思議な感覚に包まれながらやや難解なストーリーが続く。
 ”養蜂家と駆け落ちした母”
 ”ザボン”
 ”白猫”
 といったキーワードが出される中、脳内では
 ”この映画の雰囲気は確かに何度も経験している・・。”
 と思いながら幾つかの監督の名前が脳裏を過る。

 そして、後半、男の旅は更にミステリアス&ダークファンタジー要素を帯びてくる・・・。
 今、私が観ているのは、”夢か現か”。

 アンビエント風な印象的なミュージックが効果的に流れる中、男の旅は過去、未来の出来事を暗喩化した事象、人物の待つ谷底の不可思議な”祭”に辿り着く・・・。

<アーティスティックな映画の面白さを満喫。
 朱の色を基調にした印象的な色使い、カメラワーク、音楽・・、不可思議な”ビー・ガンワールド”に飲み込まれた2時間であった。>

NOBU