十二人の死にたい子どもたちのレビュー・感想・評価
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これはファインプレーだ。
冲方丁の原作を堤幸彦監督が映画化。ニクいまでに堤色が薄いので驚いた。
冲方丁は「天地明察」で本屋大賞を受賞しており、本屋大賞受賞作家としてのプレッシャーもあると思われるが、湊かなえや伊坂幸太郎ほどではないにしろ、新刊をコンスタントに出している。
その冲方丁が初めて取り組んだミステリー、ということになっている。
小説ではよくわからなかった、12人が集まるまでの人の動きがよくわかっただけでも映画化の値打ちはあった。エンドクレジットでもう一度おさらいしてくれるのも親切であった。
原作で描かれた濃密なそれぞれの悩みは、2時間程度では描ききれない。またアンリ(杉咲花)の主張は、原作と違っていたりする。
だが、そういったことは12人のアンサンブルがカバーしてくれた。
杉咲花、高杉真宙、新田真剣佑、北村匠海、黒島結菜、橋本環奈という名のある人たちの演技は見ごたえがあったし、
渕野右登、坂東龍汰、竹内愛紗、吉川愛、萩原利久、古川琴音のオーディションで選ばれた面々も頑張っていた。
映像的にはカットを割っていても、ワンカットで撮っていたシーンもあっただろう。役者たちは、それによくこたえていた。
倉持裕の脚本も、それぞれのバックボーンに深く踏み込まない選択をした脚色で、その潔さは買いである。
彼らの思いは観た人それぞれが受け止めればよいのではないか。
舞台なら成功したかも
残念ながら、映画より、舞台なら良いかな…と思った。
まず、場面があまり変わらず、出演者が座っている時間が長く感じ、映画としてはのっぺりとした印象。
場面転換の演出は舞台に使えそう。
公式サイトを見たところ、どうやら脚本家が、映画脚本が今回初らしいので納得。
舞台だったら、きっともっと面白くなったんだろうなぁという印象でした。
出演者のキャラ付けが弱い、死ぬ理由は良いとしても、考え抜いて出した「死ぬ」という選択がそんなに簡単に変わるものなのだろうか、という疑問が沸いた。
映画をもう一度見たいとは思わなかった。
マイさんの描き方についての危険性(性暴力への向き合い方)
マイさんについての描かれ方が、とても心配です。
劇中詳しくは説明されていませんでしたが、この映画がマイさんについて多くの人に与えてしまうであろう印象をある種の典型的なパターン(ステレオタイプ)で挙げてみます。
❶外見と言葉遣いで軽薄そうな第一印象
❷ネットで知り合った中年男性、ということで援◯交際や金銭的報酬を示唆(少なくとも社会通念上の健全な交際ではない)
❸彼女の病気はフレディ・マーキュリーのAIDSに比べれば致死性が低い(だから北村匠海くんに、そんなので⁈みたいに軽く見られる)、軽い病気でしょ?
❶と❷が同一人物に重ねて語られると、男女を問わず、多くの人がそれは自業自得じゃないか、みたいなことを感覚的に思ってしまう風潮があるのではないか。本来罰せられるべきは未成年者を呼び出し、感染リスクを隠してキスを強要した男であり、マイさんは純粋な被害者(犯罪被害者に落ち度があるとか無いとかの判断をしてはいけない)であるにも関わらず。
もし、橋本環奈の役の女性が芸能界の力関係の中で、キスを強要されて、ヘルペス感染している設定だとした場合、自業自得と責める感情が起きるだろうか。
もし、金髪でない優等生タイプの女子高生がネットで知り合った男性にレイ◯された裁判があったとした場合でも、男性側が、
「未成年者だとは知らなかった」
「ネットで誘って会ってくれたのだから、女性側も性的行為を期待しており、当然合意があると思ってた」
「レイ◯というのは性行為のプレイのひとつなので、無理矢理ではありません」
と主張して、結局起訴には至らない事例も多いと聞いています。ましてや、未成年者でなければ、もう大人なのに警戒心もなく脇の甘い女性の自業自得、という、表向きは誰も口にはしないけれど、何か類似の事件が起きるとどこかで加害男性の罪より先に被害者女性を責める思考回路が根強く存在していると思うのです。
北村匠海くんが自分のことを、因果応報、と言ってましたが、対比的に、「マイさんは死ぬような病気じゃないし、自業自得だよね。それでこのメンバーに入るなんておかしいんじゃない?」と言ってるように私には聞こえました。
この映画を見て、このような考え方を具体的、意識的に思う人は殆どいないと思いますが、女性も含めて違和感なく受け入れてる人が多いのだとしたら、性的被害に晒されている女性が、万一の時でも被害届を出しづらい状況がなかなか改善されないと思います。
❸について
病気の軽重は本人がどう受け止めるかの問題であって、致死性や他の人の病気と比べるものではない。
アフリカや中東の飢餓、難民の状況に比べれば、会社におけるパワハラや学校におけるイジメなんてどうってことないだろう。
そんな言葉で当事者が救われることは絶対にないし、そういう意味の無い比較はするべきでないが、この映画でのマイさんの悩みは他の11人と比べたら大したことない、と何となく納得してしまった人もいるのではないか。しつこいようですが、個々人の悩みを比較して論じてはいけないのです。
性的暴力の被害者女性に対する自業自得的な決めつけや個々人が抱える悩み事の深刻さについての考え方について、無意識的に偏った刷り込みを助長するリスクについて、大いに懸念がある作品だと思いました。
生きていく価値を訴える。異色かつ上質なミステリー。
【賛否両論チェック】
賛:序盤に起きた数々の謎が、次第に綺麗に明かされていく様が、ミステリーとして上質。それだけにとどまらず、「命の尊さ」を踏み込んで訴えかけていく内容も印象的。
否:どうしても似たようなシーンが多く、見方によっては退屈してしまいそう。
集団安楽死をしようとしていた少年少女達が、もう1人の遺体を発見し、その謎を追っていく本作。その真相が明らかになるにつれ、冒頭に起きていた数々の不可解な出来事が、綺麗に1つの線に繋がっていく様が、ミステリーとして見事です。
そしてこの作品のもう1つの魅力は、決してミステリーに終始するだけではなく、「生まれてくることの意味」や「命の尊さ」といった本質的な部分を、踏み込んで訴えかけているところです。元々は様々な理由から「死にたい」と想い、集ったはずの彼ら。そんな彼らに、事件を通してどんな心境の変化が生じていくのか。その辺りの繊細な心の揺れ動きにも、思わず考えさせられるものが多いです。
どうしても似たようなシーンが多くはなりますが、若手俳優陣が集結した本作を、是非チェックしてみて下さい。
12人の死にたい子どもたち
ホラーだと思っていたが、意外にラストは感動だった。
私が今までみてきた、杉咲花さんの演技の中で一番アンリの役があっていると思う。
新田真剣佑さんのかつらを外すシーンは衝撃的だった。ファンゆえにあれはショックだった。
キャストさんも豪華だし、みる価値はあると思います。
正直何が言いたいのかわからなかった
結構楽しみにしていたので、期待はずれという感じ。
キャストはすごく良かったんだけど、内容がどうにかならなかったのか、、、って感じです。
演技はみんな上手だったので、キャストには特に文句はないけど、やっぱり内容がなー、、
急に真剣佑が、死体を運んだトリックを急に発表し始めてすごい驚きました。急すぎて頭が追いつかなかった。
真剣佑がいろいろ話して、最終的に誰も死なないことになってっていう流れはうーんっていう感じ。
そんなことで説得されて納得して。もともと死ぬ覚悟なかったの?って思ってしまった。
おもしろくもなかったしつまらないわけでもなかったけど、別に見なくてもよかったっていう感想です。
割と普通。。。
キャストが出る前からずっと楽しみにしていたからこそかもしれないけど内容は普通…かな(笑)
もっと 死にたい と思った背景を深く知りたかったのもあるし裏切り系あるのかと思いきやそんなこともないし……ドキドキしたけど予告編がただただ良すぎて余計にそう感じたのかもしれない。終わり方も あれだけ予告で煽っておいてハッピーエンドかあ〜〜。個人的には納得のいかない終わり方だったけど。
でもひたすら杉咲花ちゃんの演技力といい圧倒的なオーラが凄すぎてもっと好きになった……一人だけ格が違うのが丸わかり……キャストは割といい人ばっかりなのにもったいない内容……。
予想以上
正直それほど期待せずに観たからかも知れないが、予想以上だった。
杉咲花の演技がとても見応えがあり、若手ばかりだが、引き締まった映画になっている。
ラストがもう一つという印象は拭えないが、観て損のない映画だと思う。
何も起きないのかよ‥
イケメン可愛い子勢ぞろいのキャストで、終始何か起きるか?起きるか?て期待したけど、何も起きませんでした。若手ばかりで演技が微妙なところが何か所もあったが、悪くはないと思います。生死を扱うテーマにしては薄い気がします。
キャストは良かったんだけど…
主演の杉咲花をはじめ、新田真剣佑、北村匠海、橋本環奈、高杉真宙と言った今大人気の若手俳優たちが出演しており、ずっと見に行きたい!と思っていたけど、正直ガッカリだった。
北村匠海が突き落とされたときは、ちょっと期待してしまったが、実際は人を殺すような人物もおらず、ただただ平和に終わるっていうような展開。
「自分たちはたまたま不幸なものに出会ってしまった。」というのフレーズは、人として考えさせられるものがあったかな。
しかし、公開前からめっちゃ期待していたせいか、実際見たときにガッカリしてしまう人が多いだろう。
ハマってしまった…
謎を感じさせる映像で、単調にすすんでいくのですがそれぞれのキャラクターの背景に感情移入させられ、まんまとハマってしまいました。シンプルかつ巧妙に創られていて、この監督だから最後にナニかあるのかな~と心構えをしたのですが意外に爽やかに終わってしまったので物足りなさが残りましたが…。エンディング曲も爽やかで。ただ、あのエンディングを観てこの監督さんのあの映画を思い出しました。
とっっっってもつまらない
予告やCMでリアルタイム型密室ゲーム
なんて言ってるもんだから
もっと謎解きや登場人物同士の駆け引きなんかがあるのかと思ったが
いざ見てみると
なんだこれ????
なにを見させられてるんだ??
と終始つまらなかった。
真剣佑の、親が警察だからって
そこまで推理出来るか?と半分無理矢理の
推理があり一応謎解き?
みたいな所はありましたが、
ただ病院内で皆が隠れ、すれ違いながら移動していただけ。の様な…
結局自殺したい子たちが集まり
話し合いやっぱやめようと解散しただけの話。
自殺を思い留まるほど大きな何かがあったわけでもない。
まだ2月だけどおそらく2019年で一番つまらない映画かな〜
謎で引っ張る割に。。
これは宣伝が悪いなぁ。密室の脱出ゲームなんて言ってるけどそもそも誰も脱出したいなんて思ってないし。
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そして結構大事な謎なように引っ張るミステリーの真相も、明かされてみればなんだそれだけ?レベル。まぁ死にたい子どもたちが考えることだから無理もないけど。
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でも役者はみんな良い。役にハマってるし、演技も◎。ただ真剣佑だけ病気の割に体格良すぎるのと、いくら両親が刑事とはいえその天才的な推理力には疑問が残る。
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あと吃音の男の子の役者さんミニシアター系の映画でよく見たけど(志乃ちゃんに出てたよ)、ついにでかい映画館で見れてちょっと感動してる(笑)頑張ってるんだなと。
スッキリ
あの結末に納得ができない人ってこの映画になにを求めてたの?
色々な人がいて未成年ながらみんなで話し合ってまた生きようって決めて解散した、素晴らしいだと思う。
みんな演技が上手くて叫んだり涙を流すシーンはとても緊張感があって息を飲んだ。
2回観ると、さらに面白くなっていいかも!
犯人はこの中にいるっ!
予告編を観て非常にタイプな映画ぽく
結構楽しみにしてました。
ネタバレ回避のため事前情報はほぼなしで
感想としてはエンディングはまあ
そういうまとめかたよな
と納得はできるけど
彼ら、彼女らがそこまでいく行程、過程が疎かで
唐突に感じる
話も結構無茶というか無理多く
そんなうまいこといかないだろ
そんな考えなる?みたいなことが多い
そして問題は真剣佑くんこと
名探偵コナンくんが中にいること。
そしてまあよくそこまで推理というか
予想したなという名推理をぶち込んでくる
親が警察だと名探偵がうまれるんだな
おれはいまなにをみてるんだ?
予告編から想像していたものと全く違うものをみせられてる。
それにおれなら階段から落とされたら
やっぱ許せないし
むしろ復讐しちゃうとおもう
早く死にたいから突き落とすて
どーいう思考だよ
あのあと普通にもめるわ。
十二人の死にたい子供たち
タイトル的にもなんだかなと。
期待しなければ良かった
2019年が始まったばかりですが、もしかしたら自分の中で今年一番残念だった作品になるかもしれません。
映画と原作を併せて観ることが多いのですが、鑑賞後、買った原作本を開こうとも思いませんでした。
5番?が階段から落とされたところまでは期待してました。
伏線の散りばめ方も残念。(理解や気づきが足りないのかもしれませんが)
所々ギャグみたいな演出もバカにされているような気分になりました。
最後、みんな集いを中止するという終わり方も???でした。
ただ、キャストさん達の演技は良かったなぁと思いました。杉咲花さんが可愛らしかったです。
普通におもしろかった。
ホラーや殺し合いだったらやだな、と思っていたら、ミステリーであまり怖くなかった。真剣佑と北村匠海を見にいった感じ。死にたいんだったら、何も気にせずに死んじゃえばいいのに、と思ったけど、そんなんじゃ映画にならないし、最後はやっぱり死ぬわけにはいかないからどうまとめるのかな?と思って見てた。死にたい理由も人それぞれ、なんかヘンな理由もあったけど。一番のツッコミどころは死にたい人たちがあんなにみんなこぎれいじゃないでしょ、っていうところ。太った人やひきこもりや人と目を合わせない人や小汚い人とか、全然いなかった。
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