劇場公開日 2018年12月15日

  • 予告編を見る

「それでも、夜は明けるけど…。」マイ・サンシャイン 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5それでも、夜は明けるけど…。

2018年12月25日
スマートフォンから投稿

 この国の警察は、優秀と云われますが、私達が、銃を所持するようになったら、同じでいられるでしょうか?。
 街を守ろうと、必死で頑張った挙げ句、テンパったお巡りさん。その震えた銃口が、こちらに向くわけです。次の展開が読めません。予定調和型のアクション映画より、はるかに銃の恐怖が伝わります。
 恐怖と暴力が、差別を生み出す世界。それを鉄砲が増幅する。冒頭の朝の風景が、夢のようです。銃が要らないって、それだけで、幸せなことなんですね。
 カントリーソングみたいな邦題は、微妙ですが、新しい朝の光が、何をもたらすのか、是非皆様も、ご想像してみて下さい。可能な限り、今よりいい未来を信じて。
 ここまで差別と暴力を描写されると、正直受け入れ難い。ただ、労働力と引き換えに採用された、例の法律が気になります。私達が、他者に理解を示さない限り、恐怖、暴力、報復の連鎖が、極東の島国でも、芽吹くかも。私達の未来、本作のスクリーンに、在りや無しや…。

機動戦士・チャングム