劇場公開日 2019年5月3日

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「クズ感のないカイジ学園といった雰囲気」映画 賭ケグルイ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5クズ感のないカイジ学園といった雰囲気

2020年1月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 生徒会に上納金を払わない生徒をポチ、ミケと呼び人間扱いされない恐ろしい学園。中には反発する生徒たちが賭場荒らしを行ったり、非ギャンブル、不服従のヴィレッジという団体が台頭し始めた。そしてギャンブル狂の蛇喰夢子(浜辺美波)が絶対王者の桃喰綺羅莉(池田エライザ)と対決したがっているという構図。そんな中、ヴィレッジ解体、夢子打倒を目論む生徒会が「生徒代表指名選挙」という全員参加のプロジェクトを打ち出してきた。

 ギャンブルといっても普通のカジノっぽいものから、独自のギャンブルを描くところはカイジやライアーゲームといった感じ。早乙女芽亜里(森川葵)との対決が紙相撲という面白さがあるんだけど、その賭け金額も3千万円という恐ろしいもの。やがて芽亜里が夢子に心酔していったり、ヴィレッジに興味を持ち始めたりと、人間関係も面白い設定だ。

 ジャンケンゲームから始まり、8枚のトランプゲームで決戦を行う代表指名選挙。残された生徒たちも軍資金を与えられ、勝者を予想するベッティング=支持率が絶妙。

 それぞれが個性的なため、こりゃTVドラマも見たくなってきたぞ!というほどのめり込んで見てしまいました。やっぱり夢子が何を考えてるのかわからないというキャラ設定も魅力の一つで、ギャンブル体質を破壊するのか、それとも単なるギャンブル狂なのか、続きも楽しみになってきました。それにしても推理力まで発揮するとは、『屍人荘の殺人』の比留子とも被ってくるなぁ。

kossy