劇場公開日 2021年3月5日

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「爆弾埋め込まれてると海外移動大変じゃね?」太陽は動かない フリントさんの映画レビュー(感想・評価)

爆弾埋め込まれてると海外移動大変じゃね?

2021年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

産業スパイの話

なぜこの作品を見てしまったのか。
一言でいえば「怖いもの見たさ」だった。
正直まったく興味がなかった。
しかしこの「怖いもの見たさ」は私の常識を砕いた。

最近見た映画では断トツでつまらない。
怒りとか悲しみとかが沸く以前に唖然。ただ唖然。

何を見せられたんだ?
スパイアクションかコメディかそれとも・・・

まずは良かった所(探します)

俳優陣の演技よかったです
藤原竜也の安定の藤原竜也。好きです
竹内涼真の後輩感とか、いい感じにでてた。
冒頭のアクションも迫力あった。
結構予算使ってるであろう外国ローケーションによる大作感もよかった。

以上。

良くなかった所(探さなくても出てくる)

外国人俳優の日本語
過去編の唐突さと説明不足
心臓の爆弾
スパイとしてのリアリティ
ストーリーの脈絡
などなど

私はスパイアクション映画を人並に見てきたつもりです。
本作はスパイアクションだと思うのですが、私が今まで見てきた映画はスパイアクションだったのか?と不安になりました。
同列、同ジャンルに扱っていいのか?

スパイアクション映画って
007シリーズ
ミッションインポッシブル
キングスマン
とか有名なの一杯ありますよね

スパイアクション映画を作るんだから製作側だって当然これらの映画を最低でも見て勉強してるはず。
いや勉強してないのかも知れないが・・・

本作にはスパイの魅力、内容、迫力、どれも圧倒的に足りなさすぎる。
和製スパイアクション映画って難しいんだとはっきりわかった。

何を売りにしている映画なんだ?
アクション?スパイの攻防?人間ドラマ?

俳優とスタントマンは体を張って演技してる。
なのに映像に彼等へのリスペクトを感じない。

あくまで妄想だが
監督とかから「~のアクションシーンとるからよろしく」→「はい、OK。次はこのシーンね」
みたいな、物語の見せ場でありながら淡々と撮影されて、作品内では通過点として淡々と消費されていく。そんな想像してしまう。

いや撮影は大変だったと思う、でも劇中でその苦労した分の画的な力が伝わらない。
ボンドやイーサンと比べるのはおこがましいが、圧倒的に力不足&見せ方不足。

スパイの攻防
そもそも産業スパイって設定がダサすぎる。
やってることは企業の情報を盗んで他社に高く売る。
国防のための秘密機関とかじゃないから、心底彼らの行動がどうでもいい。
主人公等は今日を生きるため必死で頑張ってるのに大元がブラック企業ってどうなの?
頑張れって素直に応援できなくない?
諜報戦もお粗末すぎて言葉が出ません。
緊張感とか騙し合いとか駆け引きとかは大事じゃないのか。

人間ドラマ
シリーズ有りきの作品のようですが、映画では説明不足な部分が多い。
そのため感情移入とか一切できない。回想がちりばめられていて物語の背景を深くしているが、そもそもよくわからん。
現在のストーリー軸からの唐突な回想で何を見せられてるんだ?って感じになった。

心臓に埋められた爆弾による緊張感と悲壮感も全然生きてない。
ただただ設定ありき、いい画が撮れるだろ的な発想としか思えないほどに生かされない。
残り5分で爆発しますってカウントダウンからの緊張感は必ず有るはずなんだけれど、タイムリミットが表示されないので残り何秒なんだ、やばいのか?
のような気持ちが出てくる前に解除されてしまう。解除成功はギリギリだったのか余裕だったのか?
爆弾解除は見せ場の一つでは・・・

ダメだ、私の映画に対する理解と理想がまったく追いつかないし当てはまらない。

文句ばかりが多くなってしまったが、悪いのは私だ。
今の邦画業界はこれを推して進んでいるのだから、それについていけない私がわるいんだきっと。原作を読む気も起きない出来栄えだったけれど原作はどんな感じなのかすこし気になる。

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劇中セリフより

「雨粒に雨雲の事はわからない」

セリフ的にカッコいいので使ってみたいけど
消費者である私は製作者の事はわからない。

フリント