劇場公開日 2021年3月5日

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「近年稀に見る駄作!邦画の悪いところが出ている」太陽は動かない RFさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5近年稀に見る駄作!邦画の悪いところが出ている

2021年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

辛うじて良かったのは冒頭5分の脱出劇くらいで、それ以外はツッコミどころしかない映画。
政府の事業(何の事業かすら思い出せない。冒頭の字幕以外一度も出てこないから)が失敗して巨額の政府予算が行方不明になったが、実はその消えた予算で産業スパイをして儲けている組織AN通信の物語。この設定自体、全く納得がいかないのだが・・・。

映画を観ている最中ほとんどずっと、「お前誰だよ」「今何やってるんだよ」のオンパレード。これは決してストーリーが難解だからではない。脚本がめちゃくちゃだからだ。
この映画にはほとんどまともなストーリーが存在しない。ただスパイ映画っぽい雰囲気をやりたいというだけで、美女との格闘だのビル屋上での格闘だのどこかで観たような絵面が繰り返されるだけ。舞台も香港だのブルガリアなどあっちに行ったりこっちに行ったりで、撮影と称して旅行したいだけじゃないのか?と疑いたくなる。
テーマについても盛り込みすぎ。話がとっちらかっていてまったく没入できない。幼少期の話なんかどうでもよく、さっさと飛ばしてくれ!と言いたくなる。

カメラワークも水槽越しや透明のディスプレイ越しなどのかっこつけたものが非常に多く、一度や二度ならまだしも頻繁に出過ぎてくどい。ただの会話シーンでクレーンがグーンと動いたときは笑ってしまった。
ビルでの潜入シーンの編集もひどい!安物TVドラマを大予算でやってしまっている感じで、古臭いし安っぽい。

邦画の悪いところが強く出てしまっている作品。冒頭5分以外、見る価値ないです。
ここまでひどい映画は久しぶりに観ました。

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RF