劇場公開日 2021年3月5日

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「色々詰め込みすぎで話が纏まらず。監督の意欲は買うけど・・・」太陽は動かない お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5色々詰め込みすぎで話が纏まらず。監督の意欲は買うけど・・・

2021年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

色々詰め込みすぎて話纏まっていない印象です。
本部に24時間ごとに連絡しないと心臓に埋め込まれた爆弾が破裂する設定は、
 ①連絡行為により潜入者の身分がバレる元
 ②通信できる範囲に行動が限定される。or 大きな衛星電話を持ち歩く?
 ③手間と時間をかけた人材をあっさり捨てるのはもったいない
 ④爆弾解除できる原理もわからない(解除コードを公衆電話で聞いてどうする?)
極めてアホな設定と思いました。
が、主人公の悲惨な幼少期の体験(親に捨てられ弟は△△)からもたらされた1日1日生き延びることが大切という主人公の信念とリンクすると、まあ、それもあるのかもしれないと無理に納得することにしました。

ただ、韓国人俳優・女優を使う意味は分かりません(韓国で上映するのかな?)

技術的な話では、太陽電池の効率を現在から10倍にする余地はないし、設置場所の制約のない据え置き型蓄電池は現在でも実用化されているので、映画の描写はおかしいですね。

竹内涼真を亡き弟に重ねる設定はアリかと思いますが、肝心の2人の関係の描写は薄いですね。

少年期と現代を行ったり来たり、ある時は一緒に描写していますが、うーん、つながりが悪いと感じました。

色々な要素を詰め込もうとした監督の意欲は分かるのですが、纏めきれなかった印象です。
出来は今一つと思いますが、お金かけているのは分かるので評価は少し甘目です。

お抹茶