劇場公開日 2019年8月16日

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「カラダが勝手にミュージカル♪?」ダンスウィズミー HILOさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0カラダが勝手にミュージカル♪?

2022年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

歌の選曲は50代くらいの世代が口ずさめて、振り付けも出来るような曲が選考された、という事だが、ならば西城秀樹の『ヤングマン』にすべきだった。大コケの原因は『狙いうち』起用。紅白にも出た山本リンダの代表曲だが令和の現代にはさすがに無理がある。挿入歌としては悪くないが主題歌として起用するには昭和の古臭いイメージが拭い去れなかった(令和風にEDMにアレンジするとか)。それにどうせ起用するなら中途半端はせずに衣装か振り付けから完コピすればよかった。面白い作品だけに楽曲のチョイスが残念かなあ(だから残念ながら大コケ)。三吉彩花。身長170cmの長身を活かしたダンスは魅了される。『Seventeen』の元専属モデルとしての美貌。『さくら学院』で歌って踊れるアイドルとして活躍したスキル。まあ三吉彩花を起用したミュージカルとしては悪くない、が、問題は本編。ミュージカルシーンは悪くないと思うがこれは鈴木静香の妄想で現実は音痴なカラオケをがなりたて身長170cmの長い手足を振り回して暴れたい放題。自身はミュージカルスターを気取ってるつもりかもしれないが現実は下手糞なド演歌をがなりたてる中年オヤジと変わらないというオチがついてる。ならば妄想と現実の比較をもって全面に出してコメディとして成立させるべき。あとはクライマックス。日本映画あるあるとして想定の範囲内だっただけに残念。もし辞退するならなぜ催眠術を解いたのか。ここに矛盾が生じる。日本映画らしいミュージカルとして楽しただけに残念。

HILO