劇場公開日 2019年8月16日

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「ノイズが多くて乗り切れなかった」ダンスウィズミー takfさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ノイズが多くて乗り切れなかった

2019年8月29日
iPhoneアプリから投稿

発想は面白い。
主役の女の子もかわいい。
単純にお気楽に観たいのに、しっくりこないところが目につき気になってしまい没頭できなかった。過去作から見れば矢口監督のギャグセンスはかなり高いはずだが今回はけっこうスベっている。これは三吉彩花とやしろ優の演技力の問題でもあり仕方ないところか。
ミュージカルシーンはとても良い。歌唱力もダンスのクオリティも低いのだが、それは「催眠術にかかっているだけ」という前提条件との整合を考えれば正しく機能している。決して「うまくなる」という魔法をかけられたわけではないのだから。ただ、それだけに一般人が彼らのパフォーマンスに熱狂しているいくつかのシーンには違和感がある。それならば、それこそお金を取れるレベルで圧巻のパフォーマンスを繰り広げてほしいところであり、一貫性の無さに白けてしまった。同様に、登場する人々がどうにも記号的で、ストーリーを展開するためだけの機械のような不自然さがあり馴染まない。取立屋、中国人観光客、詐欺師、chay、、極めつけはヤンキーダンス集団、。いくらなんでもあんな人たちが日本のどこを探せばいるというのか。虚構と現実の境目が曖昧でメリハリが無い。
結論、発想は良いが脚本はうまくない。
それでも見所は確かにあった惜しい一本。

MACD