マガディーラ　勇者転生のレビュー・感想・評価

　Amazon Prime Videoで鑑賞（字幕）。

　先日観た「ＲＲＲ」に心を奪われてしまったので、取り敢えず本作と「バーフバリ」二部作は押さえておかねばなるまいなと、まず本作を人生２本目のインド映画に選びました。

　ストーリーが単純明快で分かり易く（永遠の愛と復讐と輪廻転生）、パワフルなアクションに全身の血液が沸き立ち、明るくてコミカルなミュージカル・シーンに心躍らされる。
　ＶＦＸのクォリティーに目をつぶりつつ観ていましたが、それを差し引いても面白さのレベルは下がらない。生身のカッコいいアクションと全体を支配する勢いに魅せられました。

　最後に愛が勝つ展開も王道なハッピーエンドで心地良い。
　満足度の高いアクション・エンターテインメントでした。

　400年かかって悲恋を成就させるという、時空を超えた恋愛活劇。どこかで聞いたことのあるような内容なのだが、とにかく豪華なセット、インドの自然、何よりもインドゥ＝ミトラ姫が美しすぎる！『バーフバリ』のスタッフが作っていたんですね～

　100人斬りのカウントも凄まじく、蹴って谷底に落とした兵も数えているのかな？などと考える隙も与えてくれず、見事なアクションで圧倒されるのです。そして王宮と『ベン・ハー』を彷彿させる4頭立て馬車の疾走感。勇者は100人斬り倒すまで死なない＝100人斬ったら死んでしまう・・・どうしても100人斬らないでくれと祈るばかりでした。

　燃えるシーンとかヘリの突撃とかはCG感いっぱいなので、ちょっと興ざめもするのですが、ジャッキー・チェンとかトム・クルーズみたいにアクション満載で頑張ってた主人公もなかなか良かったです。そして、まさかの侵略者の王があんな形で・・・

制作は「バーフバリ」より前ですが、これも面白かった！インド映画のパワーってスゴいですね。日本での公開当時、近隣の映画館でやってなくって観に行くの妥協したのですが、これは映画館で観れば良かったと後悔してます。

現代と400年前の物語が交錯するストーリー。オープニングで数字のカウントしてて、何だろうなっと思っていたら、過去編で100人切りの数字ってのがわかる仕掛けも凝っています。ダンスもアクションも後の「バーフバリ」に通じる物がある正にスペクタクルですね。

バイラヴァ、カッコいい！インドゥ、メッチャ美人！ラグヴィール、変態だ！でもバーフバリでもそうでしたが、悪役がちゃんと悪くって強い映画って良いですよね！

途中のピンボケは配信で観てたからかと思いきや、まさかのデフォルトだったとは！まぁ、その辺りもインド映画のおおらかさということで。

インド映画の割に上映時間が短いなっと思ったら、観たのは時間を短くしたインターナショナル・バージョンでした。やはりあったか、オリジナル166分！いつか日本でもオリジナルが観れないかなぁ。