劇場公開日 2019年1月11日

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「様々な親子の形が印象的」クリード 炎の宿敵 むっしゅさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5様々な親子の形が印象的

2019年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

前作に感動をいただいたため今回も楽しみでした。しかも宿敵ドラコの因縁が絡むとなると期待が高まります。
そこでロッキー1~4とクリードをDVDでおさらいしてから映画館へ。うん、やっぱりテレビの画面より映画館のスクリーンで見てこそのシリーズです。
ファイティングシーンがよりリアルに描かれ、その激しい動きに相反する陰影の強いドラマの展開が強烈に印象に残ります。
アドニスが何故戦うのか、それを自分自身で確信する部分を言葉少ない描写で見せる巧妙さ。そして闘いの最中に殻を突き破るシーン見事です。
前作から続くアポロとアドニスの関係を中心に、アドニスと義母、アドニスとビアンカの子へと繋がり。それだけではなく敵側のドラコと息子ヴィクターの関係。憎むべき宿敵のはずが・・・泣かされました。ヴィクターと母の描きも心に刺さります。ロッキーと自身の息子。エイドリアンへの語りかけも変らず良いですね。
殴り殴られ傷つき合う激しい闘いの周囲で静かに描かれる家族愛。こんなにも優しさに包まれて映画館をあとにできるとは思いもしませんでした。

むっしゅ