劇場公開日 2019年1月11日

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「守るべきものを守る強さ」クリード 炎の宿敵 ao-kさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5守るべきものを守る強さ

2019年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

これは『クリード』の続編というよりも『ロッキー4』の後日談として捉えるべき作品。王道のストーリー展開と言ってしまえばそれまでだが、アポロの死、投げ込めなかったタオル、勝者のその後、そして敗者のその後など、細部に凝った数々の演出が脳内で過去作をフラッシュバックさせ、ジャブのように琴線を刺激してくる。『ロッキー4』の復習は必須と言って良いだろう。

ロッキーもアドニスもこれまで恋人、家族、そして、自分自身と向き合ってきたが、意外にも父子をテーマにしたのは本作が初めてではないだろうか。無論、ロッキーとアドニスに擬似親子的な関係があることは言うまでもないが、対戦相手が血の繋がったドラゴ親子というところで、そのコントラストは明確になる。

リングに立つことで存在証明をしようとする息子とリングに立たせないことで息子を守りたい親心が複雑に入り混じる。同時に息子が勝つことで親子の存在証明をしたい気持ちも強くなる。だが、この作品で最も心が打たれるのは守るべきものを守る強さである。守るべきものがあるからこそ、人は強くなる。ラストで父ドラゴが取る“ある行動”は紛れもない父の強さであり、涙をこらえることはできない。ボクシングの枠を超えた親子愛がそこに光るからだ。(この演技だけでもドルフ・ラングレンにアカデミー助演男優賞をあげたい!)

アドニスとヴィクターの体格差から、階級が違うんじゃね?(笑)というツッコミを入れたくもなるが、それは野暮なことと思えるほどよく出来ている。願わくば、同じ時間軸でドラゴ親子のスピンオフも作ってもらいたい。ロッキーとアドニスと同じように、この親子にも描くべき物語が詰まっている。

Ao-aO
かせさんさんのコメント
2023年9月23日

ロッキーとドラゴは、もっと階級違いましたから。

かせさん